ランクブレイク/柳.蓮.二 ページ16
「あの……急に呼び出して、すみません」
「いや、気にするな。それで……何の用だ?」
校舎裏で向かい合う二つの人影。それは私ではない。恐らく後輩と思われる女子生徒と、やけに背丈の高い男子生徒──なんて他人行儀な口回しをする必要もない。何故なら彼は…………正真正銘、私の彼氏だからだ。
まさか、自分がこんなストーカー行為じみたことをするはめになるとは、思ってもみなかった。……彼氏が他の女子に連れられて行くのを見るまでは。
私の彼──柳は、立海でも人気の高いテニス部に所属している。それに加え背も高くて頭も良くてテニスも上手いとなれば、それこそモテるなという方が難しいだろう。そんな人の彼女でいられるなんて幸せだ、と友人からも言われる。
でも、気にせずにはいられないじゃないか。こんなのどう見ても、どう見ても……!
「あのっ……先輩に彼女がいることは知ってます!……でも、どうしても先輩が好きで…………付き合ってください!」
「……ありがとう」
「えっ」
思わず声を出してしまった。気づかれたか、と思ったが、少し距離があったため聞こえていないようだ。
しかし、胸を撫で下ろしている場合ではない。まだ、肝心な言葉が聞けていない。いや、第一声が「ありがとう」だったから焦っているのだけれど。
「ただ……悪い。俺はアイツが好きなんだ。君とは付き合えない」
「…………そう、ですよね。ごめんなさい。ではっ」
タタ……と軽快な足音とともに気配が遠のく。
安心からか地面にへたり込みそうになった。心臓が煩すぎて眩暈がしそうで。彼の言葉が頭に焼き付いて離れない。
他のでもここにいると気づかれて「盗み聞きは良くないな」などと言われそうだ。校舎内に戻ろうと扉へ向かう。
途端、左腕を誰かにつかまれた。
「盗み聞きは良くないな」
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紫梦(プロフ) - メロンさん» 作業用に仁王君の曲探してたら見つけました。とても良い曲でした!笑 ほんとにリクエストに沿えてるか不安でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。リクエストありがとうございました!よろしければまたリクエストお願いします。 (2018年8月31日 22時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - Fake聞きながら、描いたんですね笑。可愛かったです!リクエストありがとうございました!また、機会があればよろしく御願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 了解です!できるだけご期待に添えられるように頑張ります。少々お時間頂くかもしれません…! (2018年8月26日 8時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 紫梦さん» では、お言葉に甘えて…。初で奥手な仁王くんがみてみたいです~(^w^) (2018年8月26日 2時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 世界観だなんてそんな…!私には勿体ないくらいの褒め言葉です…ありがとうございます!仁王くんですね、了解致しました!なにか設定やシチュなどのリクエストあればお願いします〜前の仁王君と被るといけないので! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫梦 | 作成日時:2018年7月31日 21時