【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ25)

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side 若宮

テキパキと指示を出したと思ったら、もうレッスン室の隅に布団が敷かれていて、遊木くんはブランケットを持って来ていた。

氷鷹「布団の用意出来たぞ、衣更も一緒に寝ていいぞ」

衣更「んや、俺はいいよ。練習だってあるしな。俺だけ遅れるとか申し訳ねえじゃん？」

氷鷹「がっちり衣更の服握ってるAの手を離せるんだったら戻ってこい」

『、、ふみゃぁ……♪』

衣更「……無理だな。ごめんけど俺も添い寝だけしてくるわ。起きてるからちゃんとフリは確認するから！」

衣更くんの服をしっかりと握って幸せそうに眠るAちゃんには勝てなかったみたい。Aちゃんを起こさないように寝転ぶと本格的に眠りについたみたい。

明星「サリ〜も強情だよねえ、あんなに眠そうな顔してるのに寝ないって言い張るんだもん」

遊木「そう思ってブランケットに睡眠効果ある香水少しかけといたよ！」

若宮「……すごい連携プレーだね。私も見習わないとなあ…」

明星「そう？どこのユニットもこんなもんだと思うけどな〜！あ、ほら見てサリ〜も寝た(笑)」

よく見ると衣更くんの目の下にはうっすら隈があった。生徒会だけじゃなくてユニットの仕事もあったら寝る暇なんてないよね。

氷鷹「ん、2人が寝たから少し暗くするぞ。作成したい資料が俺らにもあるから起きるまでにそれを片付けよう」

遊木「はいはーい、机と椅子用意するね！」

そこから小一時間くらい各自書類作成だったりしながら小声で会話していた。眠っている2人が全く同じ格好で微笑ましくて何回もチラ見しちゃった。

『……みゅ、、？』

明星「あ、Aおっきした？おはよー。サリ〜まだ寝てるから一緒に居てあげて？」

『まぁく、ねんねー？』

明星「そうだね、サリ〜もちょっと疲れてるみたいだからAが一緒にいたら喜ぶんじゃないかな？」

『あいっ♡ まあく、らいしゅきらよー♡』

そんなことを言いながら衣更くんの腕の中にモゾモゾ戻ってくのが本当に可愛い。少ししたらまた寝ちゃって、すっごい衣更くんのこと信頼してるんだなって。

氷鷹「アイツらが起きた頃には書類関係終わらせとくぞ」

明星「俺こう言うの苦手だから後でサリ〜に甘やかして貰おう……♪」

遊木「たまには衣更くんの分まで頑張らないとね！」

優しい掛け合いに、寝ているはずの衣更くんの口元が緩んだのはここだけの話。

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