【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ26)

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# 妬まれる環境ページ26

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side 羽風

Aちゃんの様子が最近おかしい。元から遠慮気味だった性格なのもあるけどよりひとりで過ごすことが多かった。けど、どうしてもいつもと違う感じが拭えない。

凛月「最近のAなんか変だよね。なんか知ってる？」

鳴上「うーん、アタシには思い当たることがないわね、ごめんなさい」

朔間「思いつくことが無い以上見守るしかないかのう…」

凛月「うげ、兄者の癖になんで起きてんのさ…。いつもみたいに寝てればいいのに」

俺達とKnightsの合同ライブってことで一緒に練習してんだけど朔間さんの弟くんはめちゃくちゃ嫌そう。べぇ、と舌を出して朔間さんを挑発しても喜ぶだけなんだろうけど。

紫之「あのっ！！！！ Aちゃんが……！！ Aちゃんが！！！(泣)」

凛月「はーくん？！どうしたの、Aになんかあった？落ち着いて話して」

半発狂のような状態でなずなくんのところの1年が飛び込んできた。辛うじて聞き取れたのはAちゃんだけ。瀬名くんはその言葉だけで血相を変えている。いや、多分酷い顔なのは俺達も一緒。

紫之「……何か騒ぐ声が聞こえてきて体育倉庫に行ったらそこにAちゃんがいてっ、それで、、知らない女の人がAちゃんに暴言を吐いててっ、、体育倉庫もかなり暑くて今に友也くんが保健室に連れてってます、、、にーちゃん達は女の人と一緒です……(泣)」

涙を目に浮かべながら必死に説明してたのを聞くと同時に物凄いスピードで瀬名くんは飛び出してった。

朔間「紫之くん、伝えに来てくれてありがとう。我輩はちと先に寄り道があるから先に行っておくれ」

凛月「俺達はセッちゃん追いかけよう、、教えてくれてありがとね、はーちゃん」

珍しく朔間兄弟が率先して動いている。こんな時に固まるしか出来ない俺は情けない。みんなの声で何とか足を進めて、保健室まで来た光景に声が出なかった。

『、、、、、(泣)』

瀬名「ごめんね、本当にごめんね。にぃにがずっと一緒にいたらよかった。ごめんね、、」

『(ふりふり)、、、っく、、(泣)』

目に入ったのはただただ涙を流すAちゃんとそれを抱きながら悲痛なくらいに顔を歪める瀬名くん。

佐賀美「仁兎達が見つけてくれてすぐ連れて来てくれたから熱中症の心配はない。羽風だけ残って後は俺に着いてこい」

……なんで俺なんだろう。絶対ユニットメンバーの方がいいのに。

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