第六十四話 ページ26
入った部屋の中は広く、シルクの白い布で覆われたロングテーブルがあった。その周りを囲むようにイスが幾つか置かれてあった
アラタ「よく幽霊屋敷で見るやつじゃん!」
貴方「一応此処も屋敷なんだよな」
とにかく、俺たちは部屋の中心部となっているロングテーブルの近くまでやってきた
白い布の上には、灰色の埃で纏っている様に乗っかっていた
アラタ「にしても、ホント古いよな。いつ作られたのか不思議だな」
貴方「そこは同感だ。さっきから異様に肩が重いくらいだし」←
アラタ「じょ、冗談はやめろよな；」
貴方「…逆にそう思いたいつーの」
アラタ「…;;」
それ以上兄貴は、この会話に突っ込もうとはしなかった
俺たちはとりあえず、部屋の中を回って何かないか探してみた。それは数分で見つかった
アラタ「あっ、部屋の中にまたドア発見！」
貴方「この部屋一つだけじゃないみたいだな」
部屋の隅にドアがあった。アラタとAはそのドアを開け、懐中電灯で中を照らした
照らすと、そこは厨房らしき部屋だった。幅広い流し台に、木のまな板。壁には、フライ返しにおたま、それに大きなフライパンと包丁まで掛けられていた
二人は慎重に部屋の中へと入って行った
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アラタ「此処って、厨房だよな？ってことは、さっきの部屋は食堂か」
貴方「にしても、随分使われてないから臭いがキツイな…;」
特に流し台から、その臭いの元らしきものが見えた。それは、液体ぽっくて違うような…謎の粘着物があった。それは茶色っぽくて、素手で触るのも抵抗のあるものだった
アラタ「うわっ！？この包丁デカッ!」
一方、兄貴は飾るように置かれていた大きな包丁に、興奮するように驚いていた。それは確かに通常より、とても大きな包丁だった。こんな包丁を人が持ってるかと思うくらいだった
ボッ!
二人「！」
突然、部屋の中が明るくなった。厨房にある、ガスコンロらしき所から火が出てきた
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勿論、俺と兄気は触れてもいない
じゃあ、部屋には二人だけの筈なのに…”一体、誰が点けた”?
二人「…」
二人の兄妹は、頭から下へどんどん真っ青になってきた。そして顔が固くなり、手は震え、ゆっくりと二人は出てきたドアの方へと、背を向きながら少しずつ下がりそして…
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二人「うわぁっ〜〜〜〜〜〜!!!?」
慌てて駆け足で厨房から食堂へと出て、食堂から廊下へと出た
二人の叫び声は嫌と言うくらいに、広く響いた
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ルンルン(プロフ) - 宇流さん» ありがとうございます(^^)次回の続編からちょっとパニックな話になるのでお楽しみに！ (2015年3月26日 15時) (
レス) id: 4d4e5cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
宇流 - 更新、したんですね。この主人公は駄目でなく、それでいてヒドインでなくて読みやすいので見てて楽しいです。 (2015年3月26日 15時) (レス) id: 9943d17e78 (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 宇流さん» いえいえ、気にしないでください。私も人気作者の小説にどうコメントしようか迷う時が何度もあるので気持ち分かります(^^)更新頑張りますね(^^) (2015年3月26日 13時) (レス) id: 4d4e5cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
宇流 - ルンルンさん» 本編の時から見てました。コメントせずにすみません。勇気がありませんでした。本当恥ずかしい話、旅行先で更新をそわそわ待ってました。続編、更新共に楽しみにしています。 (2015年3月26日 13時) (レス) id: 9943d17e78 (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 宇流さん» 良かったです(^^;;最近どんどん短小説的になって、ていうかもうなってますよね(ｰｰ;)あんまりそういうコメント無かったので、心配だったんです(^^;;あと少しで、続編入るので楽しみにしていてください(^^) (2015年3月25日 12時) (レス) id: 4d4e5cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンルン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e199810151/
作成日時：2014年7月31日 0時
