【カゲプロ】世界を愛した少女の話"後編"【シンタロー】

※目隠し157※リセット ページ44

シンタローside


ク「さて、さっさと終わらせますか」


そう言うと、クロハは引き金を引いた


ク「このゲームは、俺の勝ちだ」


薊「すまない…」


アザミとか言う女(ﾋﾄ)が、目を強くつぶり言った



ガシッ



その時だった



貴「もうゲームは終わってるから」



Aが、銃を持つクロハの手を掴み言った


そのまま、クロハの手を捻り銃を落とした


ク「いｯ…！」


アザミさんは無事に解放され、マリーに抱きつかれてる


ク「A何しやが((貴「はいここでクイズです」…はぁ！？」


俺も、最初Aが言い出したことに耳を疑った


……こいつ、こんなときに何言ってやがんだ？


頭の上に？を浮かべる俺達をよそに、Aは淡々と喋り続けた


貴「ゲームがバグった場合は、どうする？」


ク「お前、いい加減にしねぇと…」


そう言ってクロハがAの襟首を掴んだ


貴「答え。
…リセットする」


顔をあげたAの目は、片方だけ紅く染まっていた


薊「まさか、あの小娘…」


何か思いついた表情になったアザミさん


Aは不意に此方を向くと、ニッコリ笑った


貴「そんな顔して心配しなくてもいいよ
大丈夫
皆が目を閉じて、また開いた時にはきっと、全てが終わっているだろうから」


意味ありげな言葉を言い、再びクロハの方を向いた



、



、



、



「目を閉じる」
『目を閉じる』


Aと、Aの隣に現れた、陽炎のように揺らいでいる少女が呟いた時だった


キ「な、なんだこれ！？」


今までずっと止まっていた景色が、急にグルグルと廻り出した

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