「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

はっきり言うよ。 ページ11

ル「・・・・・・あー、もう、はっきり言うよ！僕のために一緒にフランスへ来て！」

あ「へ？なんですって？」

ル「東京へ支店を出したら、日本と連絡を頻繁にとらないといけないでしょ？それに日本人の好みとかも知りたいし。女子高生って日本のトレンドでしょ？だから」

あ「あー、上手く言えないけど、言われた事は何となく分かった」

ル「知らない日本人と一緒に仕事をするより、気心知れたAと一緒に仕事がしたい。今すぐにって訳じゃないよ？もちろんフランス語も覚えてもらわなくちゃいけないしね」

あ「じゃ、将来的には会社に入る事になるけど、ってこと？」

ル「そう、とりあえず何年かは向こうで学校にでも通おう。僕も一緒に行くから。僕で分かる事はなんでも君に教える。だめかな？」

あ「もう、私に学校に通える可能性なんて無いと思ってた。それもフランスの学校に行けるなんて、夢じゃないよね？」

ル「夢じゃない、本当の話しだよ？ね、承知してくれるよね？父さんも母さんもAなら大賛成だって。もちろん、住むところも食事や学費も面倒をみる」

あ「そんな事まで面倒みてもらう事なんてできないよ」

ル「じゃ、将来会社に入ったら少しずつ返していくっていう事ならどう？」

あ「それも、打ち合わせ済みって感じがするんだけど」

ル「鋭いね、そこまで分かってれば話しは早いよね？」

あ「本当に、私でいいの？だったら、これからよろしくお願いします」

ル「交渉成立、だね。これからよろしく頼むよ」

あ「うん、こちらこそよろしくお願いします」
なんだか夢みたい、フランスに行って勉強ができる？
今まで、家を出たらどうすればいいんだろう、とか悩んでたのが嘘みたい。

ル「とりあえず、後１週間でフランスに戻るから。あー、準備は全部こっちで済ませるから大丈夫、パスポートは持ってきてるよね？」

あ「うん、そう言ったものは全部持って来てあるよ」



あれよあれよと言う間に事は進んでいく。
ルイのおじさま、おばさまも話しを聞いてとても喜んでくれた。
『こんな可愛い娘が欲しかった』なんて言われてちょっと恥ずかしかったけど・・・。


さて、いよいよ本当にみんなとお別れしなくちゃいけないんだ。

再び朝日奈家。→←提案。

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