【あんスタ】 遊木兄弟の希望論。【遊木 真】【男主】

そうだ、堕天しよう* ページ22

「「「いただきます!!」」」









出来立ての料理を囲み、久しぶりに家族団欒。手を合わせて元気に食べる食事はいつもよりも美味しい。





「ふむぅ…!!ハンバーグ美味しい!!おかわり!!!」





「もう…実来ったらまだ大食い癖直ってないのね;;」









「だって…たくさん食べなきゃたくさん動けないじゃん!!それに、今日のご飯美味しいから〜!!」









久しぶりだから余計に!!
と、ほっぺいっぱいに頬張る兄ちゃんの姿はまるでリスがドングリを貯めてるみたいで可愛らしい。





「兄ちゃん…口の周りにソース付いてるよ……」





「ふぇ？マジで？真拭いて〜…!!」





「はいはい…」









子供っぽくおねだりをするもんだから…いつものように口周りを優しくナプキンで拭いてやると、にこやかに「ありがとー！」と言ってはまた目の前の食事に豪快にかぶりつく。





…何回拭いても足りないね。









「そう言えば…実来。学院への復帰ライブはどうするの？」









母さんがさりげなく兄ちゃんに問った。
こっちに帰ってくる前にどうしようみたいなこと言ってたけど…結局どうするんだろ？









僕は見たいけどなぁ……









「あぁ…ん〜……ライブやる。明後日。」









「明後日!!?…スゴい唐突だけど……兄ちゃん…まだ生徒会に連絡してないよね!!?」









「これからまおまおに何とかしてもらうから大丈夫だよ!!」









「それ大丈夫じゃない……」









あぁ…衣更くんの胃痛がまた酷くなっちゃう……





「まぁ…まおまおなら何とかしてくれるでしょ!!まおまおだから!!」









「そ、…そうだね………」









衣更くん、兄ちゃんがごめん……









明日の練習の時謝ろう。うん。









「ん〜…じゃあライブはするのね……だったら衣装は………」









「『堕天』の方で」









……堕天？
兄ちゃんのライブの系統って確か…清楚系だったよね？堕天って………









「『堕天』で良いの!?てっきりノーマルの方で行くと思ったのに……」









「うん。路線切り替える。









こっちの方が『聖天使』って言われなくなるだろうし。気が楽って言うか……」









………あぁ…兄ちゃん『天使』って言われるの好きじゃないんだよね。









でも…堕天ってなると……路線………









…………ロック？

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