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降りろ ページ8

私はバイトをしている。





学校から駅に向かうまでの途中の路地裏にある喫茶店で。





バイトが終わって着替えをし・・





駅に向かうとちょうどこの時間帯の電車に乗る事になる。





案外混み合っているこの時間帯。





そういえば・・





バイト帰りによく黄瀬と一緒になってたっけ。





今バイト先は改装中でお休み。





久しぶりに乗るこの時間帯で・・





ある事を思い出した私は少しばかり顔を青くした。





そんな私に気付くことなく・・





黄瀬は外を眺めたまま私を見ようともしなかった。





you 「何で一緒に帰ろうなんて言ったんだろう・・」





小さく呟くも・・





その時は案外早く訪れた。





『・・きた』






この息遣い・・





間違いない。





「久しぶりに君を見たら・・分かる?もうこんなになっちゃったよ」





ピタリと私の後ろに立ったそいつは・・





私を執拗に狙う痴漢だ。





初めてこいつに触られた日・・





こいつは私の耳元でこう言った。





痴漢 「君・・Sっぽく見えるけど本当は違うでしょ?僕が証明してあげる。
声出すと恥ずかしいよ・・?皆が君を見るよ?Sなフリしてただけなんだって笑われるよ?」





何も言い返せず・・





恥ずかしさに声も出なかった私は・・





それ以来されるがまま状態だった。





それが嫌で電車の時間を変えてみるも・・





結局何処かで見ているらしく・・





この時間帯のどの電車に乗ってもダメだった。





気持ちが悪い息遣い・・





黄瀬は・・?





チラリと黄瀬を見るも・・





さっきまで外を眺めていたはずの黄瀬は・・





携帯をいじっていた。





私に気付いている様子はない。





you 「や・・めて・・ください」





押しのけようとするも微動だにしない。





それ以上に・・





こいつの下半身が私に密着してどうにも気持ちが悪い。





痴漢 「今日は久しぶりだからさ・・ちょっと・・ね?」





そういってスカートの中に手を入れた。





下着の上からまさぐるその手が気持ち悪くて吐きそうだ。





you 「やだやだ・・やめ・・「はーい。そこまでっス」」





え・・?





思わず私と痴漢は顔を上げた。





その視線の先には・・





万弁の笑みの黄瀬・・





黄瀬 「次の駅で降りろ・・」





そう私達にだけ聞こえる声で囁いた黄瀬は・・





その痴漢野郎の腕をしっかりと掴んで離さなかった。

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木村良平大好き - 続き気になりすぎて寝れないかも… (2020年3月10日 16時) (レス) id: dfcabd9b14 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの。(プロフ) - 夢主の髪、天パではなく癖毛にした方が…。天パな私からしてみれば違和感を感じました。 (2015年6月23日 11時) (レス) id: e7ff7ad913 (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - しもかじ☆さん» しもかじ☆さんコメありがとうございます!そろそろ続編を公開しようかと思っています。公開した際には宜しくお願いします(*^_^*) (2014年12月11日 19時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
しもかじ☆ - 続編楽しみですっ♪黄瀬くんかっこよ(●^ー^●) (2014年12月11日 18時) (携帯から) (レス) id: 75d6c0a639 (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - 楼@華麗なる小野一族さん» いえいえ・・疑問に思った事はコメ頂けた方が私も嬉しいです(*^_^*)これからも宜しくお願いします! (2014年12月5日 20時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年10月18日 17時

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