ホントノエストニセモノエム【黄瀬涼太】

仕込む（黄瀬side） ページ41

もう少しゆっくり事を進めようと思ってたのに・・





部屋に戻った俺を見たAの顔でその考えが一気にぶっ飛んだ。





あんな甘えた目で俺を見て・・





我慢が出来るかって話しっスよ！





・・すげー好き





全部俺のものだって言いたいけど・・





それはAに言わせてからって決めている。





・・俺を好き





俺が欲しいって言うまで・・





Aの欲しい言葉は言ってやらない。





聞きたくてうずうずしてるのは分かってる。





でも・・





そのモヤモヤと戦っているAを見るのも楽しかったり・・





you 「や・・あぁ・・」





おっと・・





考え事してたっスわ。





黄瀬 「ん・・？や？・・じゃないでしょ？」





触れる度にビクリと体を揺らすA・・





漏れそうになる声を必死で押さえて・・





黄瀬 「・・かわい」





そんな俺を見たAが・・





力なくポカポカと腕を叩いた。





you 「バカバカバーカ」





はは・・





ガキっスねぇ・・(笑)





黄瀬 「バカで結構っスよ・・でも・・あんまり五月蠅いと・・塞ぐよ？」





指で唇をぷにっと摘まむと・・





きっと俺を睨んだA。





黄瀬 「・・だから・・それも全然怖くねっスよ」





・・本番はしない





まだ・・だけど。





それまでに仕込みたい事が山の様にあるんスよねぇ・・





まずは・・





俺に溺れてもらうっスよ。





時間がかかっても・・





ここは念入りに。





【俺のA】だから＿＿





緊張でガチガチの体・・





それを少しずつほぐしていく。





でも・・





[核心]にはまだ触れない。





まだまだ・・触れないんスよ・・





そこを飛ばして・・





露わにしていた腿の裏・・





脇腹・・





胸の下・・





首筋・・





何処が一番反応するか・・





確かめながら溶かしてく＿＿





you 「涼っ・・く・・」





ああ・・





黄瀬 「極度の緊張で落ちたっスかね・・」





カクッと気を失ったA・・





黄瀬 「・・仕方がないっスね」





Aをベッドに横にした俺は・・





そっとおでこにキスをして・・





黄瀬 「可愛い顔っスねぇ・・んー・・」





その・・落ちて赤い頬をしたAを眺めていた。





それから１時間ほど・・





俺はAの寝顔を眺めていた。





その間何をしていたかは・・





俺だけの秘密っス＿＿

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