ホントノエストニセモノエム【黄瀬涼太】

今すぐ帰りたい ページ38

まどか 「ふぅー・・お腹いっぱいだぁ！」





遊園地の帰りに皆で一緒にご飯を食べていく事に・・





お腹をさすっているまどかを愛おしそうに見つめる笠松先輩を見ると本当羨ましいって思う。





森山 「本当に黄瀬なんかで大丈夫か？「・・森山センパイ。黄瀬なんかってなんスか！？」」





帰る方向がやはり私と黄瀬は一緒。





ここで皆と別れる事になった。





you 「はい。危なくなったら叫びますんで平気です！あと、文化祭も待ってますね！」





森山 「ああ、必ず行くよ」





イケメンなんだけどねぇ・・(苦笑)





まどか 「じゃあね、A。また明日。黄瀬もまたね」





黄瀬 「はいっス！お気をつけて」





こうして２人きりになった私と黄瀬。





黄瀬 「楽しかったっスねぇ。今度は２人でいかねっスか？」





・・２人！？





you 「やだ。だって朝みたい「やだ？」」





そりゃそうでしょ！？





あんな風に女の人に囲まれて・・





黄瀬 「俺が見てるのはAだけっスよ？」





・・こういう事を平気な顔をして言う黄瀬。





you 「何言ってんだか・・」





黄瀬 「嬉しくない？」





・・ホントは嬉しい





でも・・もっと聞きたい言葉がある。





・・聞きたいなんて言えないけど





you 「・・嬉しいとか聞くな」





黄瀬 「嬉しくないんスか？」





・・言うまで引かない気だな





you 「別に・・」





黄瀬 「あっそ。じゃあ・・まだ時間大丈夫っスよね？」





じゃあ時間大丈夫かって・・脈絡無さ過ぎでしょ！？





you 「うん。大丈夫だけど・・」





ニッと口を上げた黄瀬は・・





黄瀬 「ついて来て」





それだけ言うとまた歩き始めて・・





いつもの通りを真っ直ぐ行かず右に曲がった。





you 「ねぇ・・何処行くの？」





そう聞いた私を見た黄瀬は・・





ふっと笑ってある家の前で止まった。





ピンポーン・・





黄瀬 「ただいまっス」





は・・？





ただいま・・だと！？





「あら、涼太？お帰りなさい。随分早かったのね。私これからお姉ちゃんと食事だけど・・
涼太いらないのよね？」





恐ろしく黄瀬に似ているけど・・





you 「あの・・涼君？ここって「あー・・俺の家っス。で・・母さん」」





やっぱり！





黄瀬母 「初めまして、涼太の母です。ゆっくりしていってね」





ゆっくりって・・





今すぐ帰りたいです。

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