ホントノエストニセモノエム【黄瀬涼太】

急接近 ページ31

梶 「尾澤さん、おはよう」





１人学校へ向かって歩いていると・・





後ろから声をかけてきた梶君。





あの日梶君と初めて話しをしてから・・





梶君は私を見かけると話しかけてくるようになった。





私に興味を持つ男なんてどうせＭ人だろうと・・





少しばかり観察してみた結果・・





物腰も凄く柔らかいし・・





悪い人ではないと思った。





その結果・・





you 「梶君！おはよ」





仲良くなった・・と思う。





梶 「あのさ、今度の休校日なんだけど、尾澤さん暇？」





その日は黄瀬達と遊園地に行く日だ。





you 「ごめんね、その日予定があるんだ。どうかしたの？」





ごめんねと言いながら・・





どうして誘われたのか気になるって・・





何やってんだか・・私も。





梶 「なら仕方がないね。実はこの前見たいって言っていた映画の券を貰ってね。
もし良かったら一緒に行かないかと思ったんだ。
まだ日もあるから・・良かったら別の日に映画に付き合ってくれないかな・・？」





you 「いいの！？私の予定に合わせてもらっちゃって・・
なんかごめんね。でも、その映画見たかったし是非ご一緒させてください・・(笑)」





そういうと・・





梶くんは安堵した表情を見せた。





梶 「じゃあ、ここで。またね、尾澤さん」





you 「うん。また」





ここ最近は毎日のように私の教室まで一緒に来る。





you 「おはよー・・って何！？朝から苦しいっての！」





教室に入るなりクラスの女子に抱きつかれた私。





ﾓﾌﾞ女子 「ちょっと、尾澤。最近、梶 雅人と良く一緒にいるけどさ・・
あんた遂に彼氏出来たわけ？確かに梶って気が弱そうでＭっぽいけどさぁ」





そう・・





朝必ずって程会って一緒に来るから噂になって来たのだ。





you 「確かに梶君とは仲良いよ？でも彼氏じゃあない！付き合ってない！
私と付き合ってるなんて噂になったら梶君可哀想だから速攻で否定しておいて！
ここにいる皆の者、頼んだぞ！なんちゃって・・(笑)」





ｸﾗｽ男子 「だよなぁー。あいつ海常始まって以来の秀才らしいぜ？そんな男がお前を・・
って・・この位にしてだ。よーく分かった。
梶の為にも俺達がちゃんと誤解を解いておいてやるから安心しろ！」






秀才っ！？





驚いた私の顔を見て笑いに包まれている教室・・





それにしても梶君て・・





そんなに凄い人だったんだ。

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