ホントノエストニセモノエム【黄瀬涼太】

友の素顔 ページ12

[スカートの丈短過ぎ。長くしろ]





・・は？





連絡先を勝手に交換して・・





一番真っ先に送られてきたメールが・・





[スカートの丈短過ぎ。長くしろ]・・だと？





・・ﾁﾗｯ





自分のスカートを眺める。





私なりの方法で・・





綺麗に短くする方法でスカート丈を調節している私。





ﾓﾌﾞ女 「あれ？何処行く「トイレ！」・・あっそ。ごゆっくり〜」





携帯を握りしめ女子トイレへと向かった。





you 「・・何やってんだ私」





ブツブツ文句を言いながらも・・





スカートの丈を元に戻した。





you 「・・はぁ」





黄瀬 「ため息っスか？」





トイレから出た所で・・





you 「うわっ！？」





黄瀬が立っていた。





誰にも気づかれない様に・・





黄瀬 「まぁ・・合格っス」





そう言って帰って行った黄瀬。





その後ろ姿を眺めながら・・





合格ってなんだよ・・とか思いつつ・・





私も教室へ戻った。





まどか 「おはよ、A。顔が赤いけどどうかした？」





相変わらずお人形みたいな顔で私を見つめるまどか。





you 「なんでもない・・まどか、おはよ」





にっこり笑って前を向いたまどかは・・





机の中に手を入れて・・





まどか 「・・チッ」





盛大な舌打ちをした。





you 「ちょっと！」





人がいたらと思ったが周りを見ても誰もいない。





黄瀬を見に行って女子はいないし・・





男子共も何やら廊下を見に行っていない。





you 「どうした？舌打ちして」





まどかにそう聞くと・・





まどかは無言で私に封筒を差し出した。





you 「また？」





まどかに恋してる誰かが入れる封筒。





好きだとか俺のモノになれとか・・





まぁ俺様な事を毎回書いてくる輩なんだけど・・





まどか 「はっ・・私にこれを言う度胸があるとは大したもんだ」





私の机に置かれた封筒を・・





トントンと指で叩きながら私にそう言うまどか。





笑顔が真っ黒である。





そう・・





私とは正反対の見た目のまどか。





可愛らしく・・





清楚な雰囲気を醸し出し・・





その仕草から若干のＭ気すら感じるらしいその中身は・・





・・ドＳである！





まどか 「跪いてお願いしたら口位聞いてやってもいいけどね」





にっこりほほ笑んでそう言ったまどか。





そんなまどかの本性を知る人物は数少ないのだ。

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