小田原 ページ8
それから三成に案内され様々な場所を回った。
小田原であんな戦い方をした豊臣軍なのだから、非道な人間ばかりだと思っていたが、案外人らしい人が沢山いた。
...むしろ伊達軍より礼儀はできているようだ。
Aは、伊達軍以外の人間をあまり知らない。武田軍とはまあ、少し交流もあるが...。
三成「A、どうした」
A「え...？」
三成「何をぼーっとしていたと聞いている」
A「...別に」
考え事をしていると前を歩いていた三成に声を掛けられた。
正直、Aは三成をまだ快くは思っていない。
あの日がフラッシュバックで甦る。
最も冷酷で、最も残酷な戦い方を今、前にいる男はしたのだ。
三成「......分かりやすいな貴様は」
A「え？」
三成「いや、何でもない」
A「......」
熟々この男は分からない。
小田原の時、彼はAを殺さず生かした。
吹き飛ばしただけで、それ以外の攻撃なんてしなかった。
それは...自分が弱かったから殺しても無駄だと思われたからだろうか...
そう思うと、Aは悔しくなってきた。
A「...あのさ」
三成「なんだ？」
A「私って...弱かった？殺さないくらい弱かった？」
三成「......何の事だ」
A「小田原の時、私にトドメ刺さなかったし...」
三成「小田原......あぁ、あの時か。戦に迷い込んだ哀れな迷い子だと思った」
A「まよっ...失礼な！」
三成「血迷って私を殺そうとしているだけだとな。別に、秀吉様に害するものではなかった故、トドメを刺さなかっただけだ」
A「...ちゃんと伊達軍って名乗ったのに聞いていないとか...」
三成「敵に興味はない。だから言っただろう？貴様の名だけ覚えておくと」
A「それは...なんで？」
三成「貴様には関係ない」
きっぱりと言われ、Aがそれ以上聞く事は無かった。
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
