またここから... ページ50
襲撃があった青葉城城内は慌ただしい。
小十郎「政宗様！豊臣が攻めてまいりました!!」
政宗「覇王のオッサンが？」
小十郎「今度こそ、我らを殲滅するに違いありません」
知らせを聞くなり政宗は口元に笑みを浮かべる。
政宗「上等じゃねーか。こちとらいつでも死装束だ！」
A「政宗...様...！」
Aは離れた政宗に思わず抱きつく。
A「私も...連れて行ってください...！」
小十郎「馬鹿な事言ってんじゃねぇ。テメェは傷を治すのが先だ」
A「で、でも...！」
Aは恐れていた。
また自分の知らない所で主が遠くへ行ってしまうのではないかと。
A「置いていかれるのはっ......もう嫌です!!」
無礼と分かっていながらAが政宗にしがみつく腕を解く事はない。
政宗「...OK.まずは落ち着け」
子どもをあやすようにしてAを再び寝かせる。
政宗「A、お前の気持ちはよく分かる。俺も出来ることならお前と戦うことを望むが...今のこの手じゃ、刀はおろか何も持つ事すら出来ねぇ」
政宗は包帯で巻かれAの片手を優しく取る。
手の甲部分を親指で探ると、穴が空いている事も分かる。
政宗「俺に任せとけ。お前はただ待っててくれりゃいい」
A「政宗様......」
政宗「Aが居りゃあ、俺はもう負けねぇよ」
わしっと髪を撫でられるとまた泣きそうになる。
Aは涙が出る前に腕で涙を拭った。
もう泣かない。
そう決めた瞬間でもあった。
A「はいっ！」
心からの笑顔を政宗に見せる。
政宗「We will always win. you see?」
A「い、いえす！」
政宗「上等だ。行くぞ小十郎」
小十郎「はっ」
政宗は勢いよく障子を開け、小十郎から六爪を受け取る。
そして彼は戦場に向かった。
A「(政宗、様...)」
主の背が大きかった。
幾度と無く追いかけた背だ。
慌ただしく聞こえる声も、戦が始まった城下の方の声もかき消すほどに、政宗のお陰で何も怖くない。
A「大丈夫...政宗様ならっ...!」
『忘れろと言った筈だ。A』
直接語りかけるような声に、感覚が無いはずの手の甲の傷が酷く傷んだような気がした。
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
