変わってしまった ページ47
佐助「(少人数の兵だけで人の気配がそんなにないな...)」
佐和山城に乗り込んだ佐助は、風の如く移動する。
佐助「(確かまだ調べてない場所が...)」
地下牢に繋がる入口を見つけると、佐助はすぐにそこの鍵を開けた。
開けた瞬間、妙な気配がしてすぐに体を捻った。
二本の棒手裏剣が佐助の足元に刺さる。
忍「諦めの悪い奴だ。ここから先は誰も居れぬよう命令が入っている」
佐助「なるほど。当たりって訳ね」
佐助は大手裏剣を取り出した。
佐助「悪いけど、そこ退いてくんない？そこにAちゃんが居るのは分かってんだよね」
忍「命令が入っていると言っただろう。それに、あの女に会ってももう手遅れだ」
佐助「まさか、殺してないだろうな？」
忍「さあな」
袖から再び棒手裏剣を出した忍は佐助の心臓目掛けてそれを投げる。
佐助「さっさと終わらせますかね」
大手裏剣で攻撃を防ぐと、それを合図に二人の忍が戦闘を始めた。
***************
上が騒がしい。
虚ろに鉄格子を見ながら、Aはそう思った。
外ではなにがあっているのかも分からない。
ぱらっと小さい土の塊が足元に落ちた。
「Aちゃん」
懐かしい声。だが、何も覚えていない。
鉄格子の前に立つ迷彩柄の忍び装束を着た男。
佐助「あれ？Aちゃん...俺様が分からない？」
A「さ...すけ？」
佐助「うん。久しぶり」
意図も簡単に牢獄を開け、Aの手の甲に刺さる短刀を見た。
佐助「これは.......」
A「愛情表現だって...」
Aは僅かに微笑んで言った。
佐助「愛情表現？これが？Aちゃん、何を言って...」
佐助がAの顔を見ると、生きている人間とは思えない目をしていた。
まるで全てを諦めた目。
ここで何をされていたのか詳しくは分からないが、体中に付いた痕がそれを物語っていた。
佐助「...Aちゃん、独眼竜の旦那のところに行こう。ここに居たらアンタが本当に壊れる」
A「佐助...何を言ってるの...？私はここに居なきゃ駄目だって三成が言ってた...だから居なきゃ...」
佐助「正気に戻れ!!アンタはここで死ぬ人間じゃないんだよ!!」
A「三成が言ってた...だから居なきゃ...」
佐助「っ...」
佐助はAに刺さっていた短刀を抜き、そのまま担いで牢を抜け出した。
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
