真 ページ36
賑わう城下町。
甘味屋からする甘い香りや、新品の着物なのどの香りが漂う。
A「何しようかな...？」
佐和山城の城下をうろつきながらAは店を見渡した。
A「あ！みたらし団子！」
出来立てのみたらし団子はいかがー？と宣伝する看板娘の方へ足を進める。
不意に、ぐいっと襟を捕まれAは路地に引かれた。
その途中、尻餅を付いてしまい思わず腰を曲げる。
A「ーっつ...」
痛みに耐えるAの傍で男の声が聞こえる。
「Aちゃん」
Aは声のする方へ顔を上げ、言葉を発した男の名前を呼んだ。
A「......佐助？」
居るはずもない佐助がAの隣にいたのだ。
A「どうしたの？こんな所で」
佐助「いや、それ俺様が聞きたいんだけど...。アンタ大阪に居たんじゃなかったの？」
A「大阪で国衆との戦があって...で、また戦があるかもしれないから三成の居城でお世話になって...」
佐助「国衆？」
佐助は首を傾げた。
佐助「情報によれば大阪であった戦と言えば相手は伊達軍だったと思うけど...？」
A「え...？でも三成は国衆との戦だって...」
不安になるAを佐助はじっと見て、小さく言葉を漏らした。
佐助「...アンタは折の中ってわけね」
A「？」
佐助「ま、丁度いい。俺様、Aちゃんを探してたんだよ」
A「私を？」
佐助「アンタの胸の奥でつっかえてるモノを取り除いてあげようと思ってね」
何のことだか未だ分かっていないAに佐助は人差し指をぴんっと立てた。
佐助「Aちゃん、今から話すことはアンタの元・仲間から聞いた話だ。アンタがまだ本当に独眼竜の旦那を慕っているなら...聞かせてあげるよ。でももし、豊臣を居心地がいいと少しでも思っているなら...聞かない方がいいかもね」
A「...今更、政宗様に用無しなんて言われたくないよ...」
佐助「一つ言えることは、独眼竜の旦那はアンタを用無しだなんて思っていない」
A「え？」
佐助「さっき言った大阪を攻めたのも、真田の旦那が独眼竜の旦那に教えたのさ。アンタを探していたからね」
A「私を...探して？」
佐助「どうする？聞きたいなら聞かせるし、聞きたくないなら俺様はここで 消えるよ？」
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
