忍 ページ33
A「いやでも戦が終ったら大阪にって...」
三成「預かるとは言ったが帰るとは言っていないぞ」
A「戦が終ったら大阪城に戻るんじゃないの？」
三成「どのくらいの期間かまだ分からないと言ったはずだ。どっちにしろ貴様は私の世話係なのだから私の居城にいた方が何かと楽だろう」
A「...まあ、それもそうか」
Aが考えている間に三成は退出していた。
A「とりあえず着物を片付けて...」
ガタッと天井から音がする。
A「鼠が何かかな？」
あまり気にせずAは作業を続けた。
*******
佐助「御宅の主さ、物騒なことしてくれるねぇ」
突然現れた武田の忍。三成に雇われた忍は場所を変え、佐助と話をしていた。
忍「同盟国が石田様の居城を彷徨くとは...大した度胸だな」
佐助「アンタが伊達軍に侵入し、Aちゃんが豊臣と内通していると嘘の情報を流した。違う？」
忍「何の話だ」
佐助「独眼竜の証言とAちゃんの証言があまりに一致しないからね。こちらの独断で色々調べさせてもらったよ」
佐助は腰に手を当ててその忍を睨んだ。
佐助「片倉の旦那が話した【包帯の男】はAちゃんが伊達を去った後に姿を消していた。指図め、伊達の人質にっていう石田の旦那の考えかと思ったけど、それにしてはAちゃんが独眼竜の旦那を嫌いになるような事をするのは明らかに可笑しい。ま、実際は心残りのようだけど」
忍「武田がそんな事を聞いてどうする？」
佐助「確かに俺様には関係ないけど、うちの旦那がお節介なわけ」
忍「...」
佐助「...で？Aちゃんを使って何を企んでいる。一応あの子とは友人だから命に関われば同盟の件はなしにするって旦那は言ってたけど？」
忍「そのような事、俺にとってはどうでもいい。俺は所詮雇われた身。あの女がどうなろうが知ったことではない」
すると佐助は大型手裏剣をその忍びの首元に当てた。
佐助「独眼竜の旦那はどうでもいいけど、うちの旦那の命令じゃあ仕方がないわけよ。白状してもらおうか」
忍「そのような脅しが効くとでも？」
佐助「石田はAちゃんを使って何を企んでいる。質問はこれだけだ」
忍「...なんなら、本人に聞いてみるといい」
佐助「本人、だと？」
忍「きっとお前も馬鹿馬鹿しく思うだろう」
忍は瓦の上から背中向きでがくんと落ちた。
佐助が屋根から下を見下ろすと、既に忍の姿は消えていた。
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
