蒼紅 ページ26
A「な、なっ...何をする///！」
三成「声が大きい。人が来たらどうする」
ぎゅっと抱きしめられたその体温は暖かく、優しい。
やましいことはしていない筈なのに顔が紅潮していくのが分かる。
三成「...無理はするな」
A「...石田」
三成「三成、次からはそう呼べ」
三成はそっとAから離れた。
三成「もう遅い。今夜は寝ろ」
A「...うん」
Aは一礼をして障子を閉めた。
A「...」
隣に移動して自分の部屋で立ち止まりAは自分の胸を抑えた。
締め付けられるようなこの感触。
A「...まさか、ね」
Aは部屋に戻り、すぐに床についた。
*************
未明の刻
僅かに霧がかかる川中島の東端に、二つの軍が鉢合わせした。
政宗「Ha!元気そうじゃねぇか。真田幸村」
幸村「ご無沙汰しておりまする。政宗殿」
好敵手となったきっかけのこの地で、政宗と幸村は再開した。
政宗「A、アンタのところには来てないか？」
幸村「A殿でござるか？」
政宗「逃げたんなら真っ先にアイツが行く場所はアンタの所だと思っていたんだが...その様子じゃ、ハズレか」
佐助「そうでもないかもよ？」
幸村の乗った馬の後ろからついて来た佐助が、後頭部で両手を組む。
政宗「Ah?どういう事だ猿」
幸村「政宗殿、実は...」
佐助「その前に、なんでAちゃんが居なくなったのか教えてもらおうか？」
幸村の親切心を遮って、佐助は馬上の政宗に問いかけた。
小十郎「テメェには関係ねぇだろ猿飛」
佐助「確かに俺様には関係無いさ。けど、情報が欲しいんだろ？だったらそれなりの代価を払って貰わないと...。これでも値引きしたつもりなんだけどなぁ〜」
幸村「佐助」
佐助「まーまー。敵から金をせびらないだけ許してよ旦那」
いつもと変わらずひょうひょうとした佐助だが、何か考えているようにも見える。
言葉に詰まる小十郎とは対象に、政宗は「Ha!」と佐助を見下した。
政宗「Aが何処にいるのかアンタらは分かってるんだな？」
佐助「さぁ？どうかな」
政宗「...小十郎、話してやれ」
小十郎「しかし政宗...！」
政宗「背に腹は変えられねぇだろ」
内心、相当焦っている政宗の気を察した小十郎は、御意と一言添えた。
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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
