剣術 ページ16
昼は道場のようなところで木刀を振るっていた。
稽古はしないと剣先が鈍ると言う小十郎の教えを今も守っているのだ。
A「っ...ふぅ」
木刀を下ろして、手拭いで汗を拭いた。
三成「...A？」
A「ん？」
手拭いの隙間から出入口の方を見ると、袴姿の三成が立っていた。
三成「稽古...？」
A「稽古はしないと剣先鈍るってね」
三成「貴様が稽古をする必要はない。何しろ戦場に出す事が無いのだからな」
A「別に豊臣の為に戦うとか思ってないけど」
三成「ならば尚更だ。貴様を戦場に出すほど豊臣は衰えておらん」
A「これでも戦場では手柄立てたりしてる！」
三成「ほう」
三成は立てかけてあった木刀を持ち、Aに矛先を向ける。
三成「ならば試してみるか？貴様の実力がどれくらいか」
A「いいよ。小田原の時はまぐれだったって教えてあげる」
Aも三成の方に矛先を構える。
互いの出方を伺いながら先に踏み出したのはAだった。
A「はあぁ！」
カンッと木刀が重なり合う。
攻撃をよけられてもAは怯まず、何度も木刀を振り上げた。
一方、三成は始めた時の場所から全く動かず、その場でAの攻撃を受け止めている。
三成「遅い」
ぐりっと方向転換し、Aの木刀を弾く。
そして、木刀を取ろうとした彼女の目の前に矛先を向けた。
A「くっ...」
三成「これで分かっただろう。戦場で貴様は何の役にも立たない」
A「だがっ...！」
三成「過去の功績など知るか。今は剣先が鈍り、動きも丸見えだ」
A「っ...」
三成「分かったらさっさと着替えろ。貴様には仕事を与えたはずだ」
A「.........れる？」
三成「？」
A「...どうすればお前みたいに強くなれる？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
