金平糖 ページ14
左近はともかくAは部屋に戻ると気まずい。
何故なら三成の部屋の隣だからである。
A「...はぁ、疲れた」
慣れないと思っていたが案外話せる人が出来た。
これで少しは楽になれるだろうと思った矢先、障子が開く。
そこに居たのは苦手なお隣さん。
A「げ、石田三成...」
三成「なんだその反応は。わざわざ来てやったと言うのに」
A「別に来なくてもいいのに...」
Aがぶつぶつと言っている間も三成はAの部屋に足を踏み込んでいた。
三成「ん」
A「？」
目の前に差し出された紙袋。
訳も分からずそれを受け取ると中には見たこともない菓子が入っていた。
A「これ...なに？」
三成「南蛮菓子だ。くれてやる」
A「え？私に？」
三成「他に誰がいる」
Aはしばらく紙袋の中身を見て、ゆっくりと中身を手に取った。
現在で言うところの金平糖である。
警戒しつつも一つ口に入れると砂糖の甘さが広がった。
A「ん、甘い！」
Aの口元が思わず綻ぶ。
三成「城下に言ったと言うのだからそういう物も見たのではないか？」
A「左近が連れて行ってくれたのは団子屋だったし...。喋りながら歩いてたから店はそんなに覚えてないかな」
三成「...なんの話をしていた？」
A「なんの話って...まあ、色々」
三成「色々、とは？」
A「なんでもいいじゃん」
三成「...A、言っておくが左近は遊び女に手を出す男だ。そこは分かっていろ」
A「はい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます！なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (
レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです！更新頑張って下さい！さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます！更新頑張ります(*´∀｀*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです！！頑張ってください！ (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三楓 | 作成日時：2016年9月8日 16時
