��VI ページ3
A「ふ、ぇぇっ...」
涙を拭いながら私は走った。
やっぱり私は生きてはいけない存在なんだっ...
殺されるしかないんだ...
《早に来たれぃ》
脳裏で響く声。
私は頭を抑えて叫んだ。
A「誰なのっ！やだっ...もう、やだよぉっ...!!!」
泣きすぎて呼吸出来なくなりそう...。
いっそ、このまま死ねたら...。
ﾊﾞｯ....
漆黒の羽が私の前に立ちふさがった。
A「だれ、なの....？」
それは何も言わず、私の前にじっと立っていた。
怖くて怖くて....
足が竦んで動けない。
家康「Aっ！」
後から追ってきた家康が私の名前を呼んだ。
A「こっ、来ないでっ！」
家康はその場に立ち止まった。
A「やっぱり...私は一緒にいれないんだよ....」
家康「A、何故風魔と一緒にいる....？」
A「もう嫌だ...一層のこと殺してくれたらっ...」
家康「馬鹿な事を言うなAｯ!!」
家康に怒鳴られて私の肩はビクンッと震えた。
家康「風魔...何故お前はここに居るんだ。北条氏政はどうした...」
風魔「.....」
風魔と呼ばれた者は何も答えない。
何か口が微かに動いた気がしたが、私にはその言葉が聞き取れず、彼はすっと消えてしまった。
A「はっ、はぁっ...」
今更息切れする私の目の前に家康がスタスタと歩み寄る。
その顔が怖くて...
家康「お前はなんで自分の命を粗末にするんだッ！」
A「ひっ...」
家康「忠次の事は悪かった。だが、それでお前が死ぬ必要は無い！」
不意に家康に抱きしめられて...
その力があまりにも強かったから思わず「痛い」と言ってしまう。
家康「...儂が、守ってやるからっ...」
その声はか細く、でも強い意思を感じるものだった。
A「ぅっ、ふぇっ....」
私は家康の背を握って、首筋に顔を疼くめた。
A「うわぁぁぁん!家康ぅぅぅ!」
思いっきり泣いた。
思いっきり叫んだ。
家康の優しさだけが私の心に染みていく...。
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三楓(プロフ) - 三菱さん» コメありがとうございます(*´∀｀*)織田信長の復活＝乱世という事だったので夢主ちゃんが入れ物でなかったら少しは違っていたのかも知れませんね... (2016年9月11日 7時) (
レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
三菱 - 完結おめでとうございます。この結末を見ると夢主ちゃんが乱世の元凶じゃなかったらハッピーエンドだったかも……と考えてしまいます。今回も素晴らしい作品をありがとうございました！これからも応援させて頂ます！ (2016年9月11日 3時) (レス) id: 9c81714b7e (このIDを非表示/違反報告)
クリスタル(プロフ) - badendだなんて、あたしは思ってませんよ(^-^)家康さんも夢主ちゃんも死に別れちゃったけど、お互いが出会って、忘れられない存在になれただけでも…十分な一時を過ごせたんじゃないかなぁ…。 (2016年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: 012b0e5baa (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - クリスタルさん» コメありがとうございます(*´ω`*)BADENDで終わってしまいましたが見てくださって本当にありがとうございます！ (2016年9月9日 6時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
クリスタル(プロフ) - 家康さあぁぁぁあん!!!嗚呼…本当に…お疲れ様でした…家康さんも夢主ちゃんも三楓さんも…本当に完結おめでとうございます!!このお話は絶対忘れません!!またこれからも素敵なお話を書いて下さい、応援しています!! (2016年9月9日 1時) (携帯から) (レス) id: 012b0e5baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2016年7月12日 16時
