若人よ、青春は一瞬だ。【NARUTO】 (ページ4)

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その忍……カカシの素顔を暴きたい！【４】ページ4

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一行は場所を移動して──。

「よくもオレたちのせいにしてくれたな！！」
「おかしいと思ったぜ……」
「いくらイケメンでもやることゲスいって感じー」
『帰りたいでござる帰りたいでござる』

四人、もといゆずきを除いた三人は責任をなすり付けてきたスケアさんに恨み辛みを語っていた。

「ごめんごめん。その代わりにカカシ先生の顔を撮るのに協力するからさ」

スケアさんがそう言ったとき、われらがゆずきは痺れを切らしたようにこう言った。

『もー！！飽きた！！これからゲンマさんとデートしてくるから！！』

「んもー！ゆずきの興味の少しをカカシ先生にも分けてあげてよ」

『ムリムリ。ゲンマさんに夢中〜♪なんつって』

ゆずきは鼻歌交じりに四人に手を振り、その場を後にした。いや、後にしようとした。でもスケアさんの方が一枚上手のようで……。

「あ、不知火ゲンマさん」

「んあ？」

スケアさんが指さした方向にはいつもの気だるげなゆずきの想い人が歩いていた。名前を呼ばれた彼は振り返る。

『ええええ！！！ゲンマさん！？何してるんですか！！パトロールの時間はまだですけど！今は火影様の元で書類整理のはず！』

「なんで知ってんのよ……」
「ストーカーだってばよ」
「……」

七班の三人はドン引きといった様子でゆずきを見るも、どうやらゲンマさんは慣れているようで特にこれといった反応はしなかった。

「ああ、カカシさんにパトロール時間を代わるように頼まれてな」

『カカシ先生が……？怪しい！！』

ゆずきが「むむむ」と口をとがらせていると、満面の笑みのスケアさんがゆずきの肩に手を置きながら言った。

「じゃあ、ゆずきちゃんと遊んでいる時間はないってことですよね？」

『ｱｿｯ！？！？』

「ん、まあな。修行ならまた今度つけてやるよ。つーか今任務中なんじゃないのか？」

「そうそうそう！！そうだってばよ！！おれ達ってば、Ｓランク任務に取り組んでる途中なんだってば」

ナルトが言うとゲンマさんは「Ｓランク……？」と首を傾げたものの、「カカシ先生の素顔を〜」と説明されると納得が言ったように笑った。

「フッ……頑張れよー」

『そんなぁ、ゲンマさぁん！！』

ゆずきの叫びも虚しく、ゲンマさんはパトロールへと戻って行った。

「そういや、あのカメラマン誰だ？」