*☆苦めのコーヒーを神様と。☆* 【妖怪ウォッチ】 (ページ10)

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九杯目「空気が悪い」ページ10

(…これは驚いた。

私にこのような内容の説教を入れる奴が現れたのは本当に何時ぶりだろう。

とても人には言えない年齢を実感してしまうよ。

目の前の明らか人間辞めてる少年は実は情が熱いのか。はたまた、人間に思い入れがあるのか。)

何かを言いかけて躊躇うように少年が俯いた。

(……これは後者かな。…少年には悪いがクソどうでもいい。)

A:君の言い分は分かる。それは私も認めるよ。けれど、

少年の眉がピクリと反応する

A:初対面の君が私の行動に馴れ馴れしく説教を垂れるのは少し違うかな。

目を細め、少年を見る。すると意外にあっさりと私の意を聞き入れた。

？:…そうか………それもそうだ。

その時、少年の目がこの上なく冷め、哀のオーラがわかりやすく出る

A:…腕、離してくれるかな？君が外へ出てくれないなら、私は部屋に戻るよ。

少年は腕を離すと体をそっぽに向けた。

(…非常に面倒な奴が来た…最後の封筒に帰らせ方とか載ってたら良いのだけれど…最悪私が帰らす……いや力使いたく無いなこの様な事には…)

そう思いながらベランダから部屋に入る。

すると、今、少年が居たであろうベランダ側の壁から、穴ようなものができ、少年がそこから飛ばされるように部屋に入ってきた、とおもえばその穴が塞がった。

…どうやら、私の部屋から出た少年の単独行動は出来ないらしい。

少年が疑問符を出す様にさっき自分が通った場所をじーっと見つめる。

…どうやらあの穴が取り付けられたことによって私の家はトンデモハウスに改造されたらしい。

(…冗談じゃない。早くこの餓鬼を帰らす方法を…)

ちょっと急ぎ気味で届いた封筒を開け、中身を見ると、3枚の紙が入っていた。

1枚を取り出す。…メッセージカード。

『今A様のご自宅に迷い込んでいる方はその方の世界からの何かしら干渉、または時間経過で元の世界に戻ることが出来るようです～(省略)～今回の詫びとして、小切手を付けさせていただきます。本当に申し訳ございません』

A:…ひどい内容だねぇ。

ふと顔を上げると、私の視界に少年は居なかった。

後頭の方に気配があるので多分天井辺りに居るのだろう。

顔をまた手紙の方に下げる。

A:…

(少年の世界から干渉ねぇ…)

また封筒から一枚取り出すと、先程の文の最後にあった小切手が出た。

……金額？…秘密。

確認後、小切手を再度封筒にしまった。