十杯目「盗撮、ダメ、絶対。」 ページ11
新しい金庫買うかな…とか考えながら、先程の1枚目のカードを再度手に取り、カードを裏返してみる。
すると、こちらにもメッセージ。……宣伝の様でご丁寧に広告付き。
『当社はマイクロ型カメラの販売も行っています♪♪写真写りを追求し、とてもいいグラフィックですぐ現像されます♪♪数機そちらに装着型,自動型を送らせて貰いましたので、お気に召せばと思い現像し、付属させていただきました♪♪これからも「センドインディファーをよろしくお願いします♪♪』
A:……
光の速さで残りの一枚を封筒から取り出す。
……二分割にされ、二つ写真。
…数分前のやつとそのまた前のやつ。
片方が少年視点。
もう片方は第三者視点。
A:装着型…自動型…。
写真の内容？…これも秘密。
A:装着…。
少年の方を見る。
じーっと見る。
？:……
A:…ちょっと来て。
ふよふよ降りてベッドに立つ形で降りてきた。
A:…土足厳禁。脱がないなら軽く浮いて。
？:……
龍達が少年を宥める。
A:ちょっとそのまま。
違和感が一瞬でもある場所を探す。
すると少年の腰にあたる部分に一瞬歪みがあった
スッと探ると、当たっていたようで、透明なのか機械らしいものが掴めた。
？:……何がしたい。
指で機械をみし、と潰す。すると透明化が解け、カメラが見えた。
A:……ん？いいや、ただの糸くずさ。君の方を見たら目に止まったのでね。
？:…そのようなことのためn
A:そんなことよりこの手紙を見てくれ、君がどうしたら帰れるのか、書いてあるよ。
言葉を遮り、手紙を見せる。
少年が手紙を見ている間に他にもあるよな…と見回すと、後頭部に気配。
自然を装って探ると当たり。みし、と潰す。
少年の方を見ると腕を組み、手紙とにらめっこ。
A:君の世界からの干渉…何か心当たりはある？
？:……あぁ。
A:ふーん。
すっかり冷めてしまったコーヒーの残りを飲み干し、カップを持ち、立ち上がる。
A:早急に干渉とやらや時間がすぐ来れば良いのだけれど、待ってる間、私の家で寛ぐといいよ。
てか出られなさそうだし、と付け足す。
A:けどずっとこの部屋に居る、というのも億劫でしょう？来て、案内するよ。……そんなに広く無いけどね。
にこりと笑ったら少年は警戒の意を目で示しながら
？:…頼もう。
少年の金色の目が反射で光った。
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年8月15日 13時
