【あんスタ】幼馴染はいつも噂をされている part2

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長い年月を超えたせいか、立てていたはずの目印はなくなっていた。


だが、千秋の底なしの根性がカプセルを掘り当てた。


「たしか、未来の自分に向けて書いたんだよね」


「そうだな！昔の俺は一体何を書いたのだろう…」


あ、そうだ。いい事思いついた。


「千秋のやつを私が読んで、私のやつを千秋が読むっていうのはどう？」


この案を提示した時、千秋の顔面は一瞬で青ざめた。


「だ、駄目だ！なんかよくわからんが恥ずかしい事を書いているかもしれん！！」


「そんな事今更気にしてどうすんのよ」


とまあ、半ば強引に千秋の手から紙を奪い取る。


『みらいのおれへ

　いまはまだよわくて、Aにたすけられてばかりだけど、

　みらいのおれはきっと、Aをたすけられるような

　ひーろーになっているとおもう。

　くらいところもなすびもへっちゃらになっているとおもう。

　それで、Aとずっといっしょにいてくれたらいいな』


いや、私、『俺はヒーローになる！』みたいなやつかと思った…。


…ずっと一緒にいてくれたら、か。


「む、昔の俺は一体何を書いていたんだ…？」


「…暗いところも茄子もへっちゃらにはなれなかったねぇ」


「え！？」


嬉しいな。これは、千秋からの十年越しのラブレター。


「これ、田舎に持っていくね」


「ま、まあ…お前がそうしたいならそうすればいい…」


ところで、昔の私は何を書いたんだっけ？


『これをみるぐらいには

　ちあきもひーろーになっているだろうけど

　わたしはずっとちあきのひーろーのままだから

　ずっといっしょにいれたらいいな』


END＿



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その後、おうちに帰った千秋くんは大号泣したそうです。

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