【あんスタ】幼馴染はいつも噂をされている part2

嵐の前の ページ3

夜。


食事中、大事な話があると両親に言われたが、対して大事でもないんでしょとか思いながらテレビを見ていた。


まあ、なんというか、私がこんな感じだと両親も知っているので気にしてはなかったけど。


「＿というわけだから。ねえAちゃん聞いてる？」


「ん〜。おっ」


テレビにKnightsが出てる。


瀬名さんもちゃんといる…当たり前なんだけど。やっぱ、司くん可愛い。


「あらぁ、この子たち千秋ちゃんと同じ学校の子ね？朱桜くん相変わらず可愛いわ〜」


ほう、珍しく気が合うではないか母君よ。


「レオ君もイケメンだよな〜。作曲もできるし、本当に高校生かって感じだよ！」


父さんまで何言ってんだ。知らない間にKnights推しかよ。


「…で、なんて？」


「んもう、やっぱり聞いてなかったのね！」


「ごめんて。もう一回」


「田舎に住んでるお祖母さんの体調が急に崩れてな。悪いんだが、しばらく学校を休んでお見舞いに来てほしいんだ」


お祖母ちゃんにはとてもお世話になっている。私も大好きだし。


だから、学校を休むなんてちっとも痛くない。


ただ…。


いや、千秋がなんて言ってる場合じゃない。


「ん、了解〜」


「学校側には父さんたちから言っとくから」


＿嵐の前の静けさっていうのは、こういう事を言うんだと痛感した夜だった。

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