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お昼までには二人とも帰ってくると思われたが、二人が帰ってきたのは日付が変わる頃だった。そんな事が一週間も続いた。
この日も昨日、いや今日の深夜に帰ってきた姫野は目の下にクマをつくって船を漕ぎながら朝餉のオムライスを食べている。雨宮も同様に船を漕いでいる。今にもオムライスに顔面ダイブしてしまいそうな二人を、ハラハラとした顔で見守るのはオカンこと燭台切光忠だ。二人が突っ伏してしまいそうになるたびに、鳴狐とお供の狐が姫野を起こし、大倶利伽羅が雨宮を起こした。
無事に朝餉を済ませた僕は、食器の後片づけをしようと立ち上がりかけたとき、
「石切丸、それとにっかり青江、燭台切光忠、大倶利伽羅。片づけ終わったらボクの部屋ね」
一人ひとり指をさし、名前を呼ばれた。雨宮も一組の粟田口派に声をかけていた。急用なのだろうと思った僕達は急いで食器を洗って、姫野の部屋へ向う。
いつもは閉じられている姫野の部屋の障子は開け放たれており、そこには広間で声をかけられていた粟田口派の者達と、この部屋の主である姫野と雨宮が前に鎮座していた。僕等が座るとどうじに姫野と雨宮は互いに目配せをして、姫野が口を開く。
「明日、お前達が審神者の下へ行くことが決まった」
あまりにも突然すぎて、声がでない。まるで幾重にも鎖巻きついたが如く、胸が苦しい。なにか云わなければと思っても、喉からは掠れた声しかでない。何度声を絞り出しても、やはりでるのは掠れた声ばかり。
「お二人は僕達を、うっ、み゛ずでるん゛ですかッ・・・・！」
粟田口派の五虎退は一匹の虎をギュッと抱きしめながら涙ながら言った。ボロボロと涙を零す五虎退の周りに、四匹の仔虎が喉を鳴らしながら集まる。
「人聞きの悪いこと言わんで。あのな、お前らが人間の体を与えられた理由考えてみ？こうやってのんびり日々暮らしてどこ本丸が一番強いだの言いあったり、新しく来た゛自分″と傷を舐め合うこと？違うでしょ。お前らは戦う為に人の体を与えられた、それが理由」
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新選組(プロフ) - 繭姫さん» 指摘していただき、ありがとうございます(*^^*) (2017年1月9日 6時) (
レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
繭姫(プロフ) - 設定の養父の平仮名の名前のとこ、(あきひろ)だと思いますよ。横から失礼しました。 (2017年1月8日 15時) (レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 鏡燐さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。間違いを指摘していただきありがとうございます。これからも間違いや脱字等などございましたら、ご指摘お願いします (2016年7月19日 15時) (レス) id: 99972413c8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡燐(プロフ) - あの、４ページの薬研の時間２０分ですよ３０分ですと、厚か、平野になりますよ！更新頑張って下さい (2016年7月10日 6時) (レス) id: d132965d79 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 風月 羽鶴さん» 二日目、ですと？！ (2016年4月11日 23時) (レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新選組 | 作成日時：2015年9月20日 17時
