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「Aさんは偽名はもう決めましたか？」
『偽名、ですか？』
「ええ、その方がなにかと都合がいいので」
『どうしても、偽名を使わなきゃダメですか？』
「真名でも別に構いませんよ。ただし・・・」
義昭さんはそこで言葉をきり、立ち止まる。私も足を止め、次の言葉を待った。
「神に隠しされてもよい、と言うのなら、ね」
振り返り、私を見ながら眼を細め、そう言った。私を映す彼の黒い瞳は、影がさして見えた。口元には笑み浮かべてはいるが、瞳は微塵も笑ってなどいなかった。
「家族にも友にも逢えず、己を隠した神と永久に一緒。そんなのはイヤでしょう？」
淡々と続けて言葉を紡ぐ義昭さんに、背筋が凍るような恐怖を覚えた。冷や汗が首筋を伝う。
だが義昭さんはニコッと、次の瞬間には見た者全てが安心するような、先程向けてきた違う笑みを向けた。その笑みは、どことなく忠昭兄ちゃんに似ていて。何故か安心できた。
「そんな事にならない為に、偽名を使うんです」
義昭さんはそう言って、前を向いて歩き出した。自分が神隠しにあうのではないか、と言う不安を抱きつつ、私も歩き出した。角を曲がった義昭さんの後を追い、角を曲がるとそのすぐ横にはエレベーターがあった。
「これから行く場所は地下にあるので、エレベーターを使う事になります。地下に着いたら、くれぐれも、俺の側を離れないように」
『はい』
地下に着くと、私は事務室のような部屋に通された。この部屋に着くまでに、白衣を纏った何人かの科学者らしき人達とすれ違った。義昭さんに少しの間待っていてください、と言われ。一人ソファーに深く腰掛ける。五分くらい経った頃、お待たせしました、と言いながら義昭さんが入ってくる。その後ろからは服装的にも、容姿的にも、目立つ男性五人組が続く。
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新選組(プロフ) - 繭姫さん» 指摘していただき、ありがとうございます(*^^*) (2017年1月9日 6時) (
レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
繭姫(プロフ) - 設定の養父の平仮名の名前のとこ、(あきひろ)だと思いますよ。横から失礼しました。 (2017年1月8日 15時) (レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 鏡燐さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。間違いを指摘していただきありがとうございます。これからも間違いや脱字等などございましたら、ご指摘お願いします (2016年7月19日 15時) (レス) id: 99972413c8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡燐(プロフ) - あの、４ページの薬研の時間２０分ですよ３０分ですと、厚か、平野になりますよ！更新頑張って下さい (2016年7月10日 6時) (レス) id: d132965d79 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 風月 羽鶴さん» 二日目、ですと？！ (2016年4月11日 23時) (レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新選組 | 作成日時：2015年9月20日 17時
