宇宙飛行士と警察官【百田解斗】 (ページ3)

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section2『百田の口調』ページ3

今日も普段と変わらない勤務が終わりそうな夜
のはずだったが…

男「すいませーん！近くで男の子見つけたんですけど…」
男が小さな男の子を抱えていた。
芹「こちらで保護するので大丈夫です！」
芹沢が適切に対処する。

貴「君、名前なんて言うの？」
ましてや、自分に幼児との関わりもない。
？「みかど！なりたみかどっていうんだ！４さい！」
貴「みかど君、お父さんとお母さんは？」
聞かれたくない所を聞いてしまいそうで怖い。

み「…パパとママが、みかどはいらないって…」
四歳の口から衝撃の言葉が出てきた。
何を返せばいいのか分からなくなる。

芹「じゃあ、お兄ちゃんと遊ぼうか！」
重くなる雰囲気を飛ばすように芹沢が話かける。

芹「警部は帝君の親を説得してください。帝君は俺が見るので！」
貴「あぁ。頼む。」
そういい、電話を掛けた。

prrrr…

女『もしもし、成田です。』
貴「夜分遅くにすいません。警視庁才囚支部の百田と申します。」
女『警察？何ですか？』
貴「お宅のお子さん、帝君を現在保護してるんですが何か理由はございますか？」
女『帝？そんな子知らないです。』
貴「帝君が持ってた鞄のポケットにご丁寧に住所が書いてありまして、貴女の所の住所だったのですが。」
女『…確かに帝は私の息子ですが、要らないので孤児院かどこかに入れてください。』
貴「要らないから、という理由で保護を手放すことは出来ません。理由を教えてください。」

女『苦労するぐらいなら、帝なんて生まなければよかった！』
自分の何かが切れた。

貴「あんたが欲しくて子供産んだんだろ。人生楽して生きる事できねぇんだよ。苦労したくないんだったら子供なんて産むんじゃねぇ。帝君は、アンタたちの宝だろ。死ぬまで成長見てやれよ。それでこそ親だろうがよ！」
女『…私、勘違いしてました。今から帝、迎えに行きます！』
電話が切れる。

貴「芹沢、親迎えに来るって。」
芹「そうっすか！良かったなー帝君！ママが迎えに来るぞー！」
み「うん！」

電話の時、解斗の言いぐさが絶対移ったな…

女「帝！ごめんね！」
母親が泣きながら駆けつけた。
み「ママ！」
女「本当にすいません…ありがとうございました！」
芹「いいえ！」
親子仲良くかえっていった。

貴「危うく前の苗字言いそうだった。」
芹「あ、警部結婚してましたもんね！どうなんですか旦那さんと！」
貴「勤務お疲れー。」
芹「お疲れさまでした！」