21 ただそれだけの事 ページ22
雨よけに上着、ではなくスカート
なんてそこだけ聞くと変態と間違えられるだろう
あいつはさらに自分を運ぶと言いだしたが流石に拒否した
スカートは防水加工をされている訳でもないから普通にびしょびしょに濡れた
家に着いて脱げるものは脱ぐ
手際良く広告を広げたので荷物と脱げるものは脱いだ
茨「なんでそこで突っ立っているのですか?」
『私も家に入ると床が濡れてしまいますので』
茨「いやそこに立たれても邪魔なんですが」
あいつは困ったような顔をする
自分よりも濡れていて髪は多少乱れ、雨水が滴っている
茨「タオルを持ってきます」
『いえ、七種さまのお手を煩わせる訳には―――』
茨「あなたが行って床を掃除するのは面倒ですから。そこで待っていてください」
『・・・』
結局床を掃除するのはあいつなんだろうけどそこで待たせてタオルを取りに行く
掃除とか、どうでもいいことに気を使って
雨に濡れたあいつは捨て犬のような見た目。この時くらいは自分の事を考えても良いのに
(どこまでも使用人らしい、ということなのか)
ついでにお風呂の電源をつけた
多分あいつは頑なにお風呂に入らないだろうけど無理やりにでも入れさせよう
風邪をひかれたら困るし
茨「どうぞ」
『ありがとうございます』
茨「お風呂沸かしましたから。先に入ってくださいね」
『何故、雇用主様である七種さまよりも先に私が入るのでしょうか?七種さまが入るべきです』
茨「あなたに風邪をひかれたら困るからです」
『それを言うなら尚更七種さまが先に入るべきです。七種さまはアイドルです、七種さまはお仕事をなさっています。七種さまが休めば仕事が押してしまい沢山の方に迷惑をかけてしまうでしょう、それはいけないことです』
茨「あなたが風邪をひく方が問題でしょう?雇用主として、使用人の体調管理もロクにできないと思われたくありません」
『七種さまにそんな事を言う者が居れば私が速攻で対処致します』
一歩も譲らない
こうなったら奥の手
茨「これは‘命令’です」
『命令・・・』
茨「先にお風呂に入ってください、自分の体調を気にするようでしたらさっさと上がってください」
『・・・かしこまりました』
渋々と言った様子あいで脱衣所へと入っていく
そしてものの数分で出てくる
茨「ちゃんと肩までつかりましたか?」
『もちろんです。それを踏まえてこの時間です』
澄ました顔が何とも腹が立つ
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作者名:ほたる | 作成日時:2020年8月10日 21時