能力者を憎む少女は能力者が嫌いなはずなのにメカクシ団の幸せを望む (ページ42)

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不審者！？？ページ42

ﾀﾞﾝｯ

不意に後ろに気配を感じた。

後ろに誰かいる。

振り向こうとした瞬間、抱き締められる

「っっ！？？？ふ、不審者！？？？ってかなんでここまで普通の人間がこれるって言うの！！？ってゆーかはなしてっ！！！」

『取り乱してる！？可愛い！！』

………え？

聞こえた声は想像してたのと違い、普通の女の子の声。

でも、とりあえず不審者には違いないもん！！

「【トリックアート】っっ！！」

久しぶりにこの技の名前を呼んだ。

と、同時に私と女の子の位置は入れ替わる。

相手の位置と自分の位置を入れ換えられる能力…………それがトリックアート

『っぇ？』

女の子は呆然とたっている

「…ねぇ、その制服ミカグラだよね？

もしかして、エルナちゃんって貴女？探してたんだけど」

『え、あ、そうだよ！！どうしてこんな可愛い子が私の名前を！？

はっっ！！まさか、私に抱き締めてほしくてストーカーしていたとかっ！？？』

「ないわ。ってかキャラクターの方に行かなかったってことはエルナちゃんには【奪う】がきかないのかなぁ」

私は渋々、能力を解除した

『照れてるのかな！？？照れなくていいんだよ！！ええっと……』

「A。」

『Aちゃんかぁ、よろしくねっ！それよりさぁ探してたんだけどってどーゆーこと？？』

「星鎖がエルナちゃんを探しててさ。代わりに私が探すから星鎖は皆と隠れててって頼んだの」

『え？ん？ちょっと待って？Aちゃんと星鎖先輩は知り合いなの？？って言うかさっきの技って…』

「それは後でね！それより星鎖達無事かな……ちょっと待ってね！【目を凝らす】」

脳内に見えるのは、星鎖達。

でも、

「縛られてる……捕まっちゃったんだ…………エルナちゃん！行こっ！皆を助けに！」

『えぇっ！！よくわかんないけど待ってよっ～～～～！』