カラッポ【カラ松】

Six episodes ページ8

「…このあざといのは…」
「末っ子のトド松だ。おい、トド松、この前言っていたAだ」
「あー、君がAちゃん！噂通り可愛いね！あ、連絡先交換しない？」

ズイズイと来られるので、しどろもどろになってしまい、申し訳ない

「おい、A！トド松に近づいたら妊娠するって言われてるから気をつけろよ」
「何言ってんの、おそ松兄さん。ごめんね、冗談が過ぎてるだけだから気にしないで！むしろ近づいちゃダメなのおそ松兄さんの方だから」

トド松のそれには同意できて、そうだよね、と言うとわかってるー！と言われた

「…連絡先…」
「暇な時に電話してきて！いつでも答えるし！」
「トッティは暇人だしね…」

一松がそう言いながら私たちの横を通り過ぎる
一松兄さんよりマシでしょー、とむくれているトド松はとても可愛い

あざといとかこの際どうでもいい
可愛い

「…あ！！A！？」
「え！？わっ…！」
え！？誰！？と思ったが、黄色い袖の伸びきったパーカーを着ている人なんて学校に一人しかいない

松野家五男、松野十四松君だ

「………は、初めまして…よね？」
「うん！そうだよ！！あ、セクロスしない！？」

セクロスってなんだろう、と疑問符を浮かべていると、カラ松が焦ってまぁ上がらないか？と居間に私を促した
お邪魔します、と小さく声を出して上がらせてもらう

……おぉ、広い

チョロ松がお茶を出してくれたのでお礼を言ってカラ松に向き直った


「カラ松」
「…？」
「そこに座りなさい」

大人しく私の前に座るカラ松
「…あんた、出席日数もう既にやばいんだけど…」
「え？」
「どうにかならない？」


紙を見せながらそういう
寧ろ私が気になるのはどうやったら既に出席日数がこんなことになるのかという事だ

「…どうしてこうなるの」
「…………喧嘩ばっかりしていたな」
「はぁ……」

そんな事だろうと思った
この辺では松野長男と次男は有名だ

「………出席日数足りなかったらさ」
「あぁ」
「……私と生徒会長、そして先生方から厳しいお仕置きが下ります」
「え！？俺も！？」

チョロ松が私の横に座って驚いている
そうよ？と顔を見ると、あー…と頭を抱えていた

「嫌でしょ？」
「嫌に決まっているだろう。隠れS二人だぞ？」
「…それは知らないけど、とりあえず来ることをお勧めするから」

暫く考えていたカラ松だが、何か閃いた様子で手をポンと打った


「A、学校に行くから…」

不審がって首を傾けると、くしゃっと髪を乱される

「文化祭、一緒に回ってくれないか？」

Seven episodes→←Five episodes

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す