カラッポ【カラ松】

Three episodes ページ5

「か、カラ松…！こ、今度一緒にデート行かない？」


はい、今度っていうのはうちの学校の開校記念日のことを言っています
「頑張れ！Aならできる！」
「A〜、カラ松とじゃなくて俺と行こ〜」

後ろからごちゃごちゃ聞こえるのは空耳ということにしておく(トド松にはお礼を言っておこう…)


で、先生も休みなスペシャルイベント『開校記念日』なんだけど…
ずっと前から誘ってみようかなって思ってたんだ…


チキンの私は何もできずじまいだったんだよねー…それは嫌だし
今回こそデートに誘う！そんでカラ松の『好き』を貰うんだから！


「………デート…」

ボソッと小さくそう言って、良いぞ？と笑ったカラ松

「俺はhoneyの為ならなんだってできるからな！なぜなら俺はhoneyのことを世界で一番愛しているからな！」
「ッ………あ、ありがとう。私も好きだよ、カラ松のこと……」


涙がこぼれそう
カラ松の『愛してる』は、私と同じ愛してるじゃない

わかってるから、泣きたくなるの…



「じゃ、じゃあ私楽しみにしてる！それじゃあまたね？」
「あ！A！！」

トド松の静止がかかったが、今立ち止まってしまったら涙が出て来てしまう


「っ…はぁ、はっ……情けな…保健体育科の先生が…これだけ走っただけで…息切れなんて…」



玄関にズルズルと座り込む
息切れだけじゃない…胸も痛い

「っ…なんでっ…？」



私は好きだよ？愛してるなんて嫌い

言われたくないの、嫌いなの



愛してるって、言わないで…＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



ピーンポーン…

「！…誰？」

覗き穴で確認すると、息を整えているトド松が


「……どうしたの？トド松。私なら大丈b…「っ…ごめん」え…」


玄関を開けてトド松を中に入れると、急に抱きしめられる


「トド松……？どうしたの？」
「…Aが、あまりにも泣きそうな顔してて…見たく、なかったから…」


耳元で、同じ顔で、言わないでよ…

もっと泣きたくなるじゃない…


「うっ、ごめっ……ちょっと胸貸して…」
「うん……」



トド松の服を引っ張って涙で濡らす


トド松は黙って私の頭を撫でていた



「……あー、ありがとね、トド松。ちょっと楽になったかも」


散々泣いて泣き疲れた私はトド松にココアを作ってもらっていた
家庭的だなぁ…


「はい、A。お疲れ様」
「……ねぇ、トド松…」
「ん？」


私の横に座ってくるトド松の顔をチラッと見る


カラ松に、似てる…でもどこか違ってて…
やっぱり違う人なんだ…

ドサッ

Four episodes→←Two episodes

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す