イタチの治療 ページ48
イタ「…何のことだ。」
まだ警戒されているか…
「……三代目から話を聞いたわけではありません。
私はダンゾウ様が話していたのを聞いて…(嘘)
三代目に事実確認をしただけです。
そして、上層部以外で唯一事実を知る者としてこの役目を頂きました。
…貴方と少し話がしたい。
かつての暗部の同僚の名残でお願い出来ませんか?」
イタチに優しく笑ってみる。
それにしても…嘘が上手くなったってもんだ。
さすがに原作を知ってるとはいけないので…
この嘘は仕方ない!!(良い子はだめよ←)
イタ「……そうでしたか…。
今は他の暁の気配もない。…少し話すだけなら…大丈夫ですよ。」
イタチの空気が少し和らいだ。
5年ぶりのイタチは
やはり格好良くなっていたが…
それ以上に…顔色が悪い。
これは、自来也様との戦闘で天照を使った反動だけではないな。
「…あーー。もう、まどろっこしい話はやめにしましょ!!」
私はイタチの額に手をかざし…
一気に掌仙術をかける。
イタ「………Aさん…医療忍術を使えるんですか?…」
彼は少し驚いた顔をしている。
「…ええ。
あの事件の後すぐに綱手様に弟子入りしたのよ。……元々暗部向きではなかったし…医療忍術の方が才能あったみたいなの。」
とりあえず…目の疲労感を回復してあげた。
そして…
治療している途中で気づく……
彼の病が完全に治せないほど進行していることに。
「…イタチ君…貴方…」
イタ「…俺は不治の病にかかっている……若いからその分、病の進行も早いそうだ。」
「…どこかの病院で手術とかは?」
イタ「俺は今やS級犯罪者だからな。病院なんぞにかかれば足がつく。」
「…私がこれから器官の摘出手術すれば…」
イタ「いや。それは良いんだ…。
…これは一族を暗殺した俺への罰…だろう。
………三代目が亡くなったのなら、残りの人生は弟と里のために使いたい。」
「………イタチ君。」
イタ「…ただ、サスケはまだ強くなるのに時間がかかる。…少し延命したい。
…Aさんのお力を貸してもらえませんか?
その代わり暁の情報はAさんにお伝えします。」
「…………。
…分かり…ました。」
こうやって彼は…
自己犠牲の上で人の為に死んでいくのだと思うと…涙が出そうだった。
そんな私を見て、彼は困った顔で笑った。
この時、私達が共犯になったのだと分かるのはもう少し先であった。
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小鈴(プロフ) - おはなさん» この話の書き初めの時から、いつもありがとうございます!頑張ります! (2021年3月19日 7時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - お疲れ様です!!!次も楽しみにしています!引き続き頑張ってくださいっ!! (2021年3月19日 0時) (レス) id: 5a212e6c2b (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - 主にWJ系が大好きです!!すみません、お答えになっていますか?? (2021年3月18日 20時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月18日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - コメントありがとうございます!!嬉しいです〜。ハイ!頑張りますね!! (2021年3月15日 15時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鈴 | 作成日時:2021年2月13日 22時