story37 ページ37
まさか涼太が参加するとは思ってなかった。
だから心の準備も出来てない...
って...何考えてんだろ。
こんなに人がいるんだもん...
涼太が私に気付く確率はほぼ0に近い。
心の準備も何も...
そんな心配いらないじゃん。
「Aっち」
心配なんて...いらないはずなのに...
なんで...
" Aっち "
そう私を呼ぶ人は...世界でただ一人。
涼太しかいない...
私は振り返ることも出来ず...
ただその場で足を止めた...
黄「...こっち...向いてくれないっスか?」
そんな私に向かって...涼太はそう言った。
涼太に...何て言えばいいのだろう...
久しぶり!
元気だった?
いつもテレビで見てるよー
って明るく話しかければいい?
それとも...
ごめんねって...謝る?
何て言葉を交わしたらいいのか分からないまま...
私は...ゆっくり...ゆっくりと
後ろを振り向いた...
目の前には...
前よりも大人っぽくなっていて
私が知っている涼太じゃなく...
テレビの画面で見てる涼太がいた。
黄「...元気だったっスか?」
何も言わずに俯いたままの私向かって
涼太は小さな声で私に問いかけた。
貴「...うん。...涼太も元気だった?」
黄「元気っスよ。
振袖...スゲー似合ってるっスね」
昔と変わらずにそう言ってくれる涼太に
前の私ならすごく嬉しくて喜んでたと思う...
今は...すごく...すごく胸が痛い。
こんなにも優しくて...
心がキレイな涼太を...
私は深く深く傷つけたんだ。
そう...思い知らされてるような気がして...
胸が痛い。
貴「涼太...私...ごめ...」
黄「ごめん」
...え...
" ごめんなさい "
って...言おうとした私に...
なぜか涼太がごめんって謝った。
貴「...なんで涼太が謝るの...
謝らなきゃいけないのは私なのに...」
黄「ずっと...辛い想いさせてごめん
ホント...ごめん」
...涼太...もしかして...知ってる...の?
私は何も...言葉が出なかった...
黄「全部...聞いたっス...
マネージャーからも...青峰っちからも」
え、大輝...いつ?
そんなこと...全然聞いてない...
貴「...あっ...そっそうだったんだ。
私は...私は全然大丈夫。
涼太が活躍出来て...すごく嬉しいから。
だから...もう...この話やめよう...
もう...2年前のことだしね」
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suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時