story22 ページ22
インターフォンのモニターに映る人は
カメラを首に下げた男の人で...
すぐに...嫌な予感がした。
" はい... "
私はモニター越しに返事をした。
男「黄瀬涼太さんとはどのようなご関係ですか?」
貴「なっ...なんの事でしょうか?」
私は必死に平然を装ってそう答えた。
「とぼけないで下さいよ〜
ばっちりカメラで二人の姿撮ってますよ?」
そう言われた瞬間...
昨日のことがフラッシュバックした。
玄関越しで抱き合った時...
一瞬だったと思う...
眩しく何かが光ってた。
あれはきっと...カメラのフラッシュだったんだ。
どうしたらいい...?
私は...どうするべき...
早まる心臓を手で押さえて...
私はゆっくり玄関に向かう。
左手の薬指につけていた指輪を外し
ポケットの中にそっといれた。
" ガチャ "
玄関の扉を少し開けた。
男「黄瀬涼太さんの彼女ですか?
あなた中学校の時からお付き合いしてますよね?
ひっそりと愛を育んでいたってことですか?」
中学や高校の時は隠さず付き合って来た。
だから知っていてもおかしくはない。
貴「すみません...私からお話し出来る事は何も...」
「これ見ても否定できますか?」
そう言って差し出したのは
カメラで撮られた私と涼太で...
抱き合っているところから
キスしているところ...
抱き上げられて部屋に入って行くところまで
鮮明に写っていて...
あの時の軽率な行動に後悔してもしきれない...
カ「ファンの子がこれ見たらどんな反応しますかね〜?
まぁ、良いネタになりましたよ。
明後日発売の週刊誌楽しみにしてて下さいね」
私は...何も言えないまま...
開けていた玄関をしめて...
玄関の扉に寄りかかり
そのまましゃがみ込んだ...
涼太の夢は叶い始めたばかり...
ドラマも成功して...
今これからって時なのに...
取り返しのつかないことをしてしまった。
私は部屋に戻りケータイを手にする。
画面に映る涼太の文字。
でも...通話を押すことが出来ない。
涼太に言ってどうする?
私はそのままケータイを握りしめたまま
ただ...呆然と過ごした。
どれくらいたったかも分からない。
でも明るかった日差しが
今はオレンジ色に染まり...
日が暮れているのは分かる。
" ブーブーブー "
握りしめていたケータイが鳴る。
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時