5:夢�� ページ7
今日は日曜日
日和様が、今日は仕事をしなくていいと言ってくださったので、街に買い物に出かけた
買い物を終えて、お茶をしようと喫茶店に入ると、あるポスターが目に入った
【アマチュアアイドルによるライブ！〜君の才能を開花させよう〜】
見出しを見て、気分が悪くなった。
結局、何も頼まずに喫茶店を出た。
『弱虫だな………私は……』
さっきのポスターを思い出して、胸が痛くなる。
せっかくアイドルになれるチャンスを、日和様にいただいたのに……
あの日、私は自分のアイドルデビューに心が踊った。自分の夢が叶うんだと思うと、嬉しくて嬉しくて、気合が入った
でも、屋内のライブ会場に到着して・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1億！1億です！もっとかける人はいますか？
では締め切ります！3……2………
｢10億ドル！｣
10億！10億です！
他にいませんか？
10億ドルで落札です！！
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
思い出してしまった。
日和様に買われたことは幸せだけど、もし、そうじゃなかったら？今頃私は……
考えただけで恐怖がつのる。と同時に、暗い牢屋や、私を捨てた両親の顔が脳裏にチラつく
気分が悪くなった
なんとか気を紛らわせようと上を見る
『っ！』
あの時と同じように、スポットライトが私を照らした
これがトラウマと言うやつだろうか………
すぐに顔を伏せて、吐き気が込み上げてくるのを必死に我慢した
その後のことはあまり覚えていない。
ステージに立ったはいいものの、気付いたら病院のベッドの上にいた
でもそれは私が中一の頃のこと
きっと、夢ノ咲学院では大丈夫……と信じたい
もし、二度と屋内ライブが出来なかったら……スポットライトを浴びるのが嫌になったら………
私はアイドルになれるのだろうか……
神様、どうか私の夢を奪わないで……
でも、現実は上手くいかない
月曜日、同じクラスの葵君に誘われて軽音部を牛耳る朔間先輩という人のライブを見に行くことになった
"UNDEAD"実力が凄まじいロック系の4人組アイドルで、軽音部が2人いるだけあって、ギターの重低音が心地よく、会場に浸透していた
でも、あぁ、やっぱり…………
バタンっ！！
気付いたら、知らない天井が目に入った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
箱推しになりがち人間(プロフ) - 初コメ失礼します。伏見君は多分生徒会ではないと思います。姫宮君の手伝いをしているだけだったと･･･違ったらすみません。とても面白いです。頑張って下さい。 (2022年4月9日 17時) (
レス) @page15 id: 9c39c484b8 (このIDを非表示/違反報告)
クテシフォンらるるん(プロフ) - Kazu-mochiさん。初めまして、クテシフォンらるるんです。この度は本作をお読み下さり、ありがとうございます。確認したところ、閣下ではなく、殿下でしたので、修正致しました。ご指摘ありがとうございます！これからも、楽しんでいただけるよう、頑張ります。 (2021年2月22日 20時) (レス) id: 35ac981bdf (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 初めまして！素晴らしい作品をありがとうございます！日和くんの小説は読んでいませんでしたが、とても面白かったです！(あと、茨くんが日和くんを呼ぶときは閣下ではなく殿下ですよ。閣下は凪砂くんです！間違ってたらすみません(；´Д｀)これからも応援してます！) (2021年2月18日 16時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クテシフォンらるるん x他1人 | 作成日時：2021年2月11日 7時
