最近、彼女が何を言ってんのか俺にはわからねぇ... (ページ9)

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例９ページ9

瀬戸side

朝、バスケ部の朝練が終わり

一般生徒が下校して来る時間。

俺は何時ものように机に突っ伏して寝る。

すると、誰かに肩をたたかれた。

どうせ、ザキとか原あたりだろうな...

と、思い。無視しているいた。

そうしたら、その人物はそれが気にくわなかったのか

もしくは、中々起きない俺に痺れを切らしたのか

俺のアイマスクを花宮のように剥ぎ取って来た。

視界がいきなり明るくなり、

渋々俺は目を開けた。

そこにいたのは想像していた人物ではなく、

意外な人物だった。

「日直。」

そう、無粋に日誌を押しつけて来る山田。

「ん、あぁ..」

そう言えば、花宮の相談ばっかりで

山田、本人とはあまり話したことなかったような..

いきなり山田に話しかけられ

ふと、そんなふうにを思った。

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５限目、

昼休みの勢いで

俺はそのまま屋上で昼寝でもしようかと行ったのが。

”ペンキ塗りたて”という貼り紙を見て

肩を落とし、泣く泣く教室に向かう。

...無駄足だった。

教室に戻ると、

丁度５限目は移動教室の体育だったらしく

教室には誰一人残っていなかった。

しんみりとした空間で俺は自分の席に着く。

そのまま寝ようと机に顔をつけるが、

ちょうど、自分の顔の位置に

午後の陽ざしが窓から入って来て目を顰めた。

俺は仕方なく

渋々カーテンを閉めに窓側に向かった。

「何してんだ...」

それは切実な疑問だった。

目の前にあったのは、

校庭の隅でハーフパンツに

あれは花宮に借りたものだろうか？

随分と丈の長いジャージの上を羽織った山田が

しゃがみ込み排水溝に腕をまくって

手を突っ込んでいるところだった。

当然、そんなことをしていたら

腕やら、髪やら、足などが泥だらけになるわけだが..

そんなことは諸戸もせず

山田は排水溝の辺りをじっと見つめていた。

普通の女子ならまずやらなそうだな...

というか、

「本当に何してんだろう..」

俺を含めた周りの人間は

そんな不可解な行動をする彼女を遠くから

奇異の目で見つめていた。