第437夜 ページ47
ﾔﾑﾗｲﾊ「お、来たわね。」
アラ「アリババくん！」
部屋に入った俺を見た途端ニヤリと笑うヤムライハさん。アラジンは、待っていたよ！と顔を輝かせた。
やっぱりここだったか。色々考えながら歩いてたら遅くなっちまったなぁ……
アリ「お待たせしました。アラジンも…………それで魔法道具って…………」
一体どんなものなんだ？
ﾔﾑﾗｲﾊ「これよ。」
そう言いながらヤムライハさんが俺に手渡したのは……
アリ「これ……ルフの瞳……ですか？」
ルフの瞳……見覚えがあるものだった。実際に使ったこともあるし。
ﾔﾑﾗｲﾊ「……よく似ているでしょう？これはルフの瞳でもあるんだけど、少し違うの。」
………？ ルフの瞳でもあるけど、ルフの瞳じゃねーってことか？
ﾔﾑﾗｲﾊ「ここをよく見て。」
アリ「…………あ。」
ルフの瞳の水晶の中………一瞬見ただけではまるで分からないが、一つの白いルフが水晶の壁に張り付き、じっと止まっていた。
アラ「Aおねえさんのルフだよ。」
これが……あいつのルフだって？
アリ「はっ……！？な、なんでAのルフがこんなとこにあんだ！？」
アラ「僕がソロモンの知恵を使って呼び寄せたのさ。」
ソロモンの知恵って…そんなことまでできんのかよ。
ﾔﾑﾗｲﾊ「そのルフに私が魔法をかけて、非魔導士にも可視化できるようにした、ってわけ。確証は無かったけど、思った通りね。ルフは持ち主の所へ戻ろうとする性質がある。」
腕を組みながらヤムライハさんは言った。
アリ「ってことは……このルフが向かおうとしている方向に…あいつがいるってことですか！？」
ﾔﾑﾗｲﾊ「ええ。その証拠にほら、ちょっと回ってみて。」
ヤムライハさんの言われた通り、この魔法道具をもったままゆっくりと回ってみる。すると、今まで静かにじっとしていたAのルフが、ピィピィと音を上げながら水晶の壁をつーっと滑るように移動していった。
アリ「すげぇ……これ、本当にAの…………」
この方向にAが………まだ、生きてんだ。
ﾔﾑﾗｲﾊ「時間が無くてね、一から魔法道具は作れなかったから、仕方なく元からあったルフの瞳の中にAちゃんのルフを入れさせてもらったわ。勿論これはルフの瞳としても使えるから。」
アリ「ありがとうございます……これで、Aを……！！」
希望が、見えた気がした。
初めて見たAのルフは真っ白で、少し迷ったように、鳴いていた。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
