其の380 ページ30
セジにお礼を言って薬局を出た私は、
先ほど調合していた薬のレシピを眺めながら
里内を散歩しようと歩き出した。
が、
ふと後ろに感じた邪気に
思わず足を止める。
このチャクラは――。
A「ミナトさん？」
ミナト〈ん！よく分かったね〉
ここ最近、
彼とはよく会う気がする。
それはそれで困るのだが、
一番困るのは
私が彼を滅さなければならなくなったときだ。
私は四代目火影を、
この手で滅することはしたくない。
A「どうされました？こんなところまで」
ここで立ち止まっていては
木の葉の住人に冷たい目で見られるので、
今は夕刻時というのもあって、
里の景色がよく見える
顔岩の上に向かって歩き出した。
ミナト〈んー、散歩かな？そしたら君の後ろ姿見つけちゃって。
何してるの？〉
――霊が散歩って。
A「薬のレシピを確認してました」
ミナト〈あれ？君って、医療忍者だったっけ？〉
A「いや、違いますよ。
ま、これでも昔は医療スペシャリストの下で修行していた身なので、薬の調合もできるんです」
ミナト〈ってことは、綱手様かな？〉
A「よくお分かりで」
ミナト〈医療のスペシャリストと言えば、あのお方しか思い付かないよ〉
ハハ、と小さく笑うミナトさん。
あぁ、
やはりこの人はイケメンだ。
ナルトがこの方の息子だとは、
あの性格からして到底思えない。
？「A」
声の主を振り返り、
姿を確認した瞬間、
思わず抱き着き癖が出てしまった。
彼は特に驚くことなく、
呆れながら私を受け止める。
A「さっきぶりだねぇ、テンゾウ」
そう、テンゾウだ。
テンゾウ「そうだね。
というより、三代目様に呼ばれてるから火影室に行くよ」
私の頭に手を置き、
カカシ同様眠そうな瞳を
私に向けてくるテンゾウ。
だが三代目の呼び出しと分かれば、
私は呆気なくテンゾウから離れ、
ふいっとそっぽを向いた。
A「やーだね」
そっぽを向いた先にはミナトさんがいて、
私が拒否したときには苦笑いを浮かべる。
テンゾウ「それは聞かないよ。君を連れて行かなきゃ僕が怒られるんだから。
ほら、行こう」
強くも弱くもない力で腕を掴まれ、
グイグイと引っ張られる。
ミナト〈素直に行きなさい、A〉
【やだやだ！だって今日は大変だったんだぞ！】
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます！基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ！ (2019年2月18日 23時) (
レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NASHI | 作成日時：2018年2月6日 23時
