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其の381 ページ31

A「やだやだ!だって今日は大変だったんだぞ!」


ミナト〈......なんで?〉


テンゾウ「そんなこと知ってるよ。

ま、あのイタチにさらわれちゃったなんて、誰が聞いても大変だと思うよ」

ミナト〈イタチって、もしかしてうちはイタチのことかい?〉


テンゾウにバレないよう、

ミナトさんに向かってコクコクと頷くと、

彼は途端に目を見開き、

驚愕の表情を浮かべた。


A「ほーらな!三代目は鬼か!?」

テンゾウ「もしかしたら、任務じゃないかもしれないよ?」


A「勘が任務だって言ってるよ......」


テンゾウ「なんだそれ。

(ま、Aの勘は嫌なほど当たる。任務なのは間違いない、かな)」


容赦なく私の腕を引っ張るテンゾウに

確かに慣れてはいるが、

さすがに人前でやってほしくないのが本音だ。


なぜなら木の葉の住人たちはみな、

私たちに注目しているからだ!


A「つか引っ張るなや、テンゾウ!」

テンゾウ「だってこうでもしないと逃げちゃうでしょ?逃げないって言うなら、別に離してあげてもいいけど」


――後輩のくせに上から目線だな、オイ!


余談になるが、

彼は私が四つのときに

“根”から“ろ班”に配属されてきたため、

すでに暗部入りしていた私にとっては

一応後輩にあたるのだ。



彼が私の世話係を請け負ってくれたのは、

それからの話。


A「逃げたくても逃げらんねぇでしょ。一応これでも総隊長なんだから......」


諦め半分にため息をつくと、

テンゾウは苦笑しながら

手を離してくれた。


テンゾウ「君も大人になったね」

A「なぁにを今更。つかまだまだ大人じゃないよ」

テンゾウ「性格が、ってことさ。昔は任務が入る度に嫌がって、時には泣き出すこともあったじゃない」


A「言うなって......」


それもまた、

人を殺す行為に慣れていなかった頃の話。


それでも、

五歳か六歳の頃だろう。


ミナト〈(三歳から暗部に入っていれば、ね......)

苦しい思い、しただろう?〉


なぜか、

ミナトさんが悲しそうな表情を浮かべて

俯いてしまった。


この人は、

相手の気持ちからそれ相応の衝撃を受け、

自然に顔に出してしまうようだ。





【ここは、息子とよく似ている】

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設定タグ:NARUTO , 結界師 , コラボ   
作品ジャンル:アニメ
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます!基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ! (2019年2月18日 23時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年2月6日 23時

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