其の399 ページ49
A「ま、いいんじゃないですか？あいつはあなたに似て頭脳派ですし、チャクラをもう少し増やせば、強い忍にもなるでしょう。
ですが......」
シカク「んぁ？」
A「正直、人を殺し合うところを見てほしくないのが、今の私の本音ですかね......」
初めて人を殺したあの日の感覚は、
未だに覚えているものだ。
俯いてそう呟けば、
シカクさんも僅かに眉をひそめた。
シカク「ハハ、お前らしい一言だな。
でもなぁ、A」
A「......はい」
シカク「忍ならな、必ずそれを経験しなくちゃならねぇときが来るもんだ。それがお前には早過ぎた。
ま、お前が思うほど、あいつらはいつまでもガキじゃねぇだろうよ。な？」
A「そうだけど......！」
シカク「分かってんよ、お前の言いたいことは」
ポンと頭に乗せられたシカクさんの手は、
久しぶりに人の温もりを
与えてくれたような気がした。
A「はい......」
シカク「フッ、俺の息子をなめてもらっちゃあ困るぜ？総隊長」
そのままわしゃわしゃと撫でられ、
私はようやくシカクさんから解放された。
シカク「ま、どっちみちお前の意見は賛成なんだよな？」
立ち上がり、
私を心なしか優しく見下ろすシカクさん。
私は、
シカクさんに言われた言葉を
きちんと心に受け止め、
彼を見上げながら
「はい」と大きく頷いて見せた。
シカク「よし、Aが言うなら大丈夫だな。
シカマル、さっさと行くぞー」
手をヒラヒラさせて歩き出すシカクさんを、
再び面倒臭そうに追いかけようとするシカマル。
だが、
私のそばを通り過ぎる前に足を止め、
空を見てからチラリと私を見た。
A「どうした？」
シカマル「親父になんて言われたのか分かんねぇけどよ。ま、なんかあったら俺に言えや。
守って、やっからよ」
A「......へ？」
シカマル「っ......じゃあな！」
柄にもなく顔を赤くさせて、
嵐のようにここを去っていった
シカマルの背中を、
私はただぼんやりと見つめていたとは
言うまでもない。
【あいつは今、なんて......？】
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます！基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ！ (2019年2月18日 23時) (
レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NASHI | 作成日時：2018年2月6日 23時
