【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【映画編 - 3】 (ページ5)

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第7話ページ5

カカシ『忍の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。

けどな、仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ』

私も、

あの言葉は一生忘れない。

かつてオビトさんから教えられた言葉だと、

カカシは言っていた。

カカシが忘れない言葉なら、

私も忘れないさ。

サイ「はぁ......」

ナルト「お前、教わんなかったのか？」

サイ「暗部では、任務を遂行するためなら時に仲間も見捨てろ、と。

そうだよね、A」

根と火影直轄では、

まず根本的な考えが違う。

ましてや、

神風でもそんな教え方はしていない。

A「私は部下にそんな教え方はしてないよ。あくまでもチームワークを大事にしろと教えている」

サイ「そうなの？」

カカシ「俺がそう教えたからな」

A「そういうこと」

ナルト「ほーらな？

お前、暗い青春送ってんだなぁ......」

サイ「......」

うーんと悩み始めるサイを横目に、

ナルトは再び怪訝な表情を浮かべて、

カカシに向き直った。

ナルト「でも、なんでこれを？」

カカシ「見た通り、うっかり潰しちゃったんだ。だからお前に直しておいてほしいんだよなぁ」

ナルト「えぇ！？」

カカシ「頼んだぞ！

さぁて、ちょっと先を急ぐから。鈴のことよろしくな」

曖昧な笑みを浮かべて、

ここを去っていくカカシ。

そんな彼の背中を見て、

やはり嫌な予感が全身を駆け巡った。

潰れた鈴の修理を頼まれたナルトは、

嫌だと言わんばかりに声を荒らげるが、

すでにここから姿を消していたカカシには

その言葉が届くことはなかった。