第36話 ページ34
A「だから私はその教えを守ってる。
ただ、それだけさ」
？「ありがとうな」
ボフン。
気配をまったく感じられないまま、
突拍子もなく背後から飛んできた声に
ビクリと肩を震わせたところで、
鋼夜が空気を読んでくれたのか、
間髪入れずに腹の中へと戻っていった。
A「......カカシ」
カカシ「......」
A「......」
カカシ「......すまなかった。
俺は、お前たちと繋がることをやめ、一人犠牲になろうとした」
A「......」
カカシ「お前のことを、考えていなかった。
すまない......」
A「......カカシ」
カカシ「......ん？」
A「時には繋がりを切ることも、必要なのかもしれない」
カカシ「......」
A「でも、繋がりを切ったところで残るのは後悔だけ」
カカシ「......」
A「バカカシ」
ふわり、ぎゅう。
A「！」
カカシ「俺にとってお前は家族だ。
もう、どこにも行かないよ」
A「っ......」
カカシの温もりが、
背中を伝って
じんわりと全身に染み渡ってくる。
刹那、
頬にはツーと一筋の涙が伝った。
ずっと見て見ぬフリをしていた感情が、
ようやく今、
素直に流れ出たのだ。
そう自覚した瞬間、
私の涙腺は堤防が決壊したかのように緩み、
我慢さえも知らずに止まらなくなった。
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マリイ - BORUTOのジゲン(イッシキ)の小説見たいです 他の人には原作通りだけど夢主には甘いイッシキ見たい (2021年12月28日 18時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NASHI | 作成日時：2020年4月7日 18時
