【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【映画編 - 3】 (ページ24)

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第26話ページ24

シカマル「待て、A！」

気力で立ち上がったナルトも、

後ろを尾いてきた。

巨大な扉を潜って見えたのは、

十字架に吊るされ張り付いた、

すでに息のない血継限界を持つ4人の忍たち。

そして金環日食と共に、

4人の忍たちは

ヒルコから出されたゼリー状の液体に

呑み込まれていった。

A「やめろ！」

ナルト「みんなに手を出すんじゃねぇ！」

私たちの制止とは裏腹に、

ヒルコは不気味な笑い声を響かせながら、

ゼリー状の液体を操って

カカシをも呑み込んでいく。

ヒルコ「もう遅い。カカシは完全に私の一部になった！」

A「ざけんじゃねぇぇぇ！」

そんなヒルコになんとも言えない憤りを覚えた私は、

自由自在に動いて攻撃するゼリー状の液体を

ナルトに任せて、

螺旋丸を手にヒルコに突っ込んだ。

A「うぐっ」

しかし、

それも呆気なく吸い取られてしまい、

見切れないスピードで現れたゼリー状の液体に

容赦なく叩き落とされる。

ヒルコ「うっ......うあぁっ......」

すると突然、

ヒルコが口元を押さえて

酷く苦しみ始めた。

ナルトも何が起こっているのか

まったく分からない様子で、

ポカンとヒルコを見上げている。

刹那、

ゼリー状の塊も

歪に大きく暴れ始めた。

それはまるで、

ヒルコの身体の中で

何かが暴れているような――。