【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【映画編 - 3】 (ページ18)

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第20話ページ18

シカマル「この、分からず屋が......！」

バサバサッ。

来た。

新たな敵だ。

こちらに飛ばされた無数の羽が爆発し、

一瞬にして視界が悪くなる。

が、

そんなのもお構いなしに

私は走った。

ナルトも負けじと

後ろを尾いてくる。

シカマル「俺だってカカシ先生を助けてぇんだ！だがそのために、里のみんなを犠牲にするわけにはいかねぇだろうが！」

A「助けてぇから助ける！ただそれだけだ！」

シカマル「っ......」

刹那、空が激しく光り始めた。

足を止めて空を見上げると、

鳥のキメラの視界を邪魔するかのように

閃光弾が放たれているのが分かった。

あれは、一体......？

キメラの遥か上から、

見慣れた真っ白な鳥が急降下してくる。

サイ「ナルト！サクラ！A！乗るんだ！」

A「サイ......！」

タイミングを見計らって、

サイの鳥に飛び乗る。

そして、

その場をアスマ班に任せて離れた。

しばらく空を飛んでいると、

天気が悪いのも相まってか、

気流が不安定になってきた。

これ以上

サイの鳥が耐えられないことを見越して、

キリのいいところで地に降り立つ。

ナルト「サイ、よく来てくれたな！」

サクラ「助かったわ！」

サイ「僕も一応、カカシ班の一員だからね。

参加しても、いいかな？」

と言う割には、

“女心”という小さな本を

地面に落としているのだが。

あれは確か、

入院中の暇潰しに、

ということで

カカシからもらっていたもの。

今でも大切に読んでいるようだ。

再び道なりに走っていると、

一瞬だけ砂嵐が吹き荒れた。

思わず目をくらませてしまったが、

私にははっきりと感知できた。

これは、

今や風影の砂だと。

睨んだ通りなのか、

私たちの横を通り過ぎていった砂は、

前方の一点に集中し始めた。

その中から出てきたのは、

言わずもがな。

ナルト「我愛羅！お前も来てくれたのか！」

我愛羅「ナルト、ここを通すわけにはいかない」