恋愛£45 ページ24
*
アル「ぅ…」
アルバは肩を震わして手を顔に覆って泣いた。
「…!?」
ソロ「アルバ!?」
みんな驚いていた。
でも、悪口を言う人もいた。
「嘘泣きなんじゃ…」
「こんなことして、また裏切るんだろ…」
「もうこなくてよかったのに…」
ヒソヒソと喋ってるつもりでも、ハッキリ聞こえるよ。
こんなの、ダメだよ…
だって、アルバ、悲しそうな顔をしてる。
嘘って思えない。
アル「…はぁっ…みんな!」
大きくため息をついて、アルバは勢い良く顔を上げた。
「「「!!!?」」」
ザワッとして、そして静かになった。
みんな、アルバの言葉に耳を傾け、黙っていた。
アル「…みんなが、怒るのはわかるよ。私は裏切ったんだから。私のしょうもない理由で、みんなを…」
その理由はきっと、ソロモンのことだろう。
でも、しょうもなくないよ…だって、本気で好きなんでしょ?
アル「私は自分勝手で愚かで、浅はかな人間だよ…。相手が無理なことを無理やりさせたり…嫌なこといっぱい…。
ほんと、自分しか考えてない奴だよ私は。」
ははっと乾いた笑いをして、少し間があった。
アル「………でも、それでも私を応援して、優しくしてくれて…自分は嫌なことさせてるのに弱さを見せないで必死に頑張ってる人を見て…
私は羨ましかった。」
それって…私のこと?
アル「あの頃は私はそれが羨ましかったと共に、憎かった。その優しさで、ソロモンの心を揺るがせたと思うと憎くて仕方がなかった。」
?私の話だよね…?ソロモンの心を揺るがせた?
チラッとソロモンを見ると顔が赤くなってパクパクと口を開け閉じしていた。
アル「その憎しみが頂点に立ったとき、殺意が湧いた。そしてあの日、魔道士たちと一緒に戦いにいったんだ…」
しん…と辺りは静かになって風がひゅうとなびいた。
アル「…でも、私は戦いに敗れ逃げて、暫く考えていたんだ。私のやったことは間違いだって」
アルバ…考えてたんだ…
アル「大好きな人を傷付け、…大切な人の声を失わらせてしまった。」
…え?大切な人?
アルバ、私のこと嫌いじゃないの?
それでもアルバは続く。
アル「本当は大好きなのに、大切な仲間なのに、私は欲に駆られて傷付けてしまった。ごめん、ごめんね…ごめんねA…!!」
そしてアルバはまた泣いた。
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陸奥 - 面白かったデス! 私は絵が壊滅的だから描けないけどりぃりぃ♪さんの絵はものすごく上手いデスヨ!うらやましいデス! (2016年2月28日 12時) (レス) id: 0fa1f9a3de (このIDを非表示/違反報告)
色欲の罪ムギ(プロフ) - 面白かったです!良ければ特別編や番外編なども作って欲しいです!(≧∇≦) (2015年8月9日 20時) (レス) id: 767de012cb (このIDを非表示/違反報告)
りぃりぃ♪(プロフ) - 乙姫さん» おお!お願いします〜(≧∇≦) (2014年12月23日 20時) (レス) id: d0ff960d86 (このIDを非表示/違反報告)
乙姫(プロフ) - 夢主描いていいかな? (2014年12月23日 17時) (レス) id: 28e2e11b2e (このIDを非表示/違反報告)
りぃりぃ♪(プロフ) - ハンナさん» おけ!ありがとー!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: e7f9a645cd (このIDを非表示/違反報告)
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