煌帝国の暗殺者 【練 紅明】

５．好き ページ7

〜紅覇side〜

覇「今の、もしかしてA？」


　A・・・


　７年前、明兄が拾ってきた子だ


　久しぶりだ。５年ぶりかな


　どこに行ってたんだろう？


　今は何をしているんだろう？


　また




・




・






・






・


　
　暗殺・・・かな


　あの時『もう暗殺はしませんっ！！』って言ったのに


　明兄に言ったほうがいいよね


　居なくなったあと


　すごく気にしてたし


　それにAも明兄のこと好きそうだし


覇「・・・僕も好きなのに・・・なぁ」




　『紅覇様はかっこいいですね！！』



　『A・・・』



　『何ですか？』



　『Aは僕のこと、好き？』



　『えっ・・・』



　『・・・』



　『私は＿＿＿＿＿』



　『好き、ですよ』



　『それは、恋愛的な方で？』



　『皇子と従者として・・・ですかね』



　『じゃぁAは誰が好きなんだい？』



　『私は紅明様が、好きなんです』



　『っ！！！』



　『私、四歳の頃、貴族だった親が殺されて

　 暗殺者になったんです。』



　『行くところのない私を拾ってくれたのが紅明様だったんです』




　『だから、やさしい紅明様のことが好きなんです』



　『僕はAのことが好きなんだ』



　『紅覇様にそういっていただけて嬉しいです。でも・・・』



　『明兄のことが好きなんだ』



　『はい』



　『分かった！僕あきらめるよ！！』



　『！！』



　『Aが幸せならそれでいいんだ！』



　『紅覇様は優しいですね』






―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―



　その後Aは居なくなった


　今日は嬉しかったな



覇「A・・・」








　

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