【あんスタ】collar (ページ2)

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Lost King【月永レオ】ページ2

◆Aside
※革命があったあとのお話です

…最近、レオ先輩が変だ。

「…A」

階段で先輩に呼び止められ、振り向こうとした。

その途端。

私はバランスを崩して階段から落ち…なかった。

「A、大丈夫か」

…私は、レオ先輩の腕のなかにいた。

先輩はそのまま私を上の階で運び、そっと下ろしてくれた。

「怪我はないか?」

「…は、はい」

「…そうか、良かった」

先輩は少し寂しげに微笑み、私の手をとり

私の手にそっとキスを落とした。

「…っ!?」

いつもの先輩なら、こんなこと絶対しないのに…ものすごくドキッとしてしまった。

そしてそれと同時に普段見せない、表情が気になって私は聞いてみた。

「…先輩、どうしたんですか…」

「…俺はあの革命のとき、自分の無力さを感じた。……なにも守れない、裸の王様だった。だから…変わらなくちゃ…って…」

「…なに言ってるんですか」

「………え?」

「先輩は変わらなくていいです。私は、今の先輩が好きなんですから…!」

言ってから、後悔する。

…これじゃ、告白だ…!

恥ずかしい…

しかもレオ先輩黙っちゃったし…

「…変わらなくていいのか」

間をおいて、レオ先輩が口を開いた。

「…はい。」

「そっか…だよな☆ありがとうA☆」

…良かった。

いつも通りの先輩だ…

「あっ、それと……」

「?」

「俺も、Aのこと大好きだ☆愛してる
☆」

「…ぇ///」

「じゃああとでなっ」

…先輩は、私に巨大な爆弾を落として去っていった。