15：最悪的状況 ページ18
「あぁー…、疲れた……」
.
会社に着いて早々、ドサッとオフィスのソファに横たわった。
身体的疲労と精神的疲労が重なって……
このまますぐにでも眠りの世界に堕ちてしまいそう。
.
ーー…ああ、ダメダメ。
お風呂、入らなきゃ……
この体にべっとりついた血、洗い流さなきゃね。
よっこらしょと怠い体を無理やり起こし、赤黒く染まったジャケットを雑にソファに投げ捨てた。
スーツも新しく買い直さなきゃダメかね、こりゃ。
.
ハンジさんに後で請求しておこう、なんて一人ぼやきながら脱衣所の扉を開けた。
そういえばここのお風呂ってどんな感じになってるんだろーー…ろ、ろ、ろ。
.
「……ぇ？」
.
栗色の髪の毛がふわんと目の前を舞う。
お風呂の蒸気で赤く火照った肌。
シャンプーの匂いが鼻をくすぐった。
.
そこには下着姿の女の子がーー…
同じく栗色の瞳を大きく見開かせて、こちらをぱちくりと見つめているではないか。
.
ぇーー…っと、
……誰。
.
「き…っ…
きゃぁぁぁっっっ！！！」
「きゃぁぁぁっっっ！！！」
.
耳をつんざくような悲鳴が二重にビル内を響き渡った。
女の子の悲鳴につられて思わず私もーー…
ってあれ、これってかなりマズい展開？
.
「おいなんだ今の悲鳴！？」
「こっちだ！」
.
ま、マズいっ……
夜間警備の人が来てしまう。
今この状況を見られたら、完全に私が不審者にーー…
.
逃げるか。言い訳するか。
しかしそんな選択肢を選ぶ間もなく女の子は下着姿のまま脱衣所を飛び出していった。
ちょっ……
そんな格好で出ていったらっ……！
.
「助けてくださいお巡りさんっ！！！」
「おわっ！びっくりしたー…
ってお前？悲鳴あげたのって」
「はい…っ…
あそこに不審者が…っ…」
「わかった、俺が見てくる。お前はそいつを頼んだぞ」
.
どうやら夜間警備の人は二人いるらしい。
そのうちの一人がコツコツと足音を立ててこちらに近づいてくるではないか。
ああ、もう完全に誤解されてるよっ……
.
どうする、どうする。
とにかく隠れなきゃ、
そう判断した時にはもうすでに手遅れで。
「おい」
ライトをパッと当てられる。
ダメだ、もう逃げられないーー…
グッと覚悟を決めた、その時だった。
.
「あ"……？お前……」
「ぇーー…
.
リヴァイ、さん……？」
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れな(プロフ) - ルージュさん» あ！いえいえ！私がサイコパス大好きで参考にさせていただいていることはもう一部の読者様は知ってらっしゃるので大丈夫ですよ！ありがとうございます！ (2015年5月6日 14時) (
レス) id: 8c15c30622 (このIDを非表示/違反報告)
ルージュ - まるでサイコパスですね。いや違うんです批判とかパクリとか言うつもりは無いんです。ただ気になった箇所が多々ありましたのでコメントさせて頂きました。不快にさせてしまったらごめんなさい。これからの展開に興味はあるので読み進めさせて頂こうと思います。 (2015年5月6日 14時) (レス) id: 44b48b3d39 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» わぁありがとうございます！頑張ります！o(^-^)o (2015年1月19日 19時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - れなさん» イェェェイ！めちゃくちゃ期待してます！！！ (2015年1月17日 12時) (レス) id: b9f8c876ca (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» 続々編ではファーランいっぱい出てきますよ！ファーラン良いですよね〜〜〜(笑)ありがとうございます！すごく嬉しいです！o(^-^)o (2015年1月17日 11時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れな | 作成日時：2014年7月31日 19時
